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ゴール




9章195話になります!


またやってしまった……。8月30日の2回目の投稿です。


あと1分早く投稿できれば日付変わらなかったのに……。最近、話のストックが無い為、リアルタイム投稿をしているのでかなりキツイです……。休日に本気を出して何本かストックを作ろうと思います。


それではどうぞ!










「クジラ、見えたよ!フーの街!武闘会の前日ぶりだねぇ!」


時刻は16時になる数分前。リーシャは前方にうっすらと見えてきた街を指差し、ルンルンとした様子を見せる。予定の範囲内の時間帯にフーの街へと辿り着けたようだ。


「やっと旅も終わりだね。あっという間だったなぁ」


フーの街に到着イコール旅の終わりな為、旅の記憶を思い返して懐かしみながら微笑むクジラ。


「……ねえクジラ」

「ん?どうしたの車を停車させて。……えっ!?本当にどうしたの!?」


リーシャは普段とは違うか細い声を出したかと思うと、車を徐々に減速させて遂には停車させる。クジラはそんな行動をとったリーシャの方を向くと、驚愕して目を見開いた。


「うぁあ〜……。もっとクジラと2人で旅してたいよぅ。あっという間過ぎるよぅ……」


リーシャはポロポロと涙を流していたのだ。涙を流しながら、彼女は旅を終わらせたくないと語る。旅が途轍もなく楽しくて有意義だった為、このままドキドキとワクワクに満ち溢れた非日常に浸っていたいのだろう。


「旅のスタートから今日まで、大体1ヶ月くらいかな?ヤヨイ達との喧嘩がきっかけで始まった旅だったけど、本当に楽しかったね。今度は普通に長期休暇をとって、最初から明るい気分で旅をしようよ。今回は北端から西に向かって帰ってきたから、次は東側を中心に攻めてみよっか。だから今回はこれでおしまい。ヨシノにヤヨイ、カーリーにプラモとワイワイ賑やかな日常に戻ろう?しかもこれからの日常には、フーの街への引っ越しを決めた義姉さんとヨシノデパートで働くことになったシータも加わって来るよ?旅みたいなワクワクは無いかもだけど、絶対に楽しいよ?だからさ、満面の笑みでみんなにただいまって言えるようにしよう?」


クジラは驚愕した表情から、フッと微笑んだ優しい顔に表情を変えると、ギュッとリーシャをキツく抱きしめた。そして、耳元で優しく2回目の旅の計画や、身内が増えて更に賑やかになった日常の話をする。


「ぐすっ、ありがとうクジラ……。クジラといると本当に安心する……。旅が終わって日常に戻ったら2人きりの時間は激減するだろうけど、私の事を隙あれば沢山構ってね?私、結構嫉妬するからね?」

「そりゃあもちろん可愛がるさ。リーシャが嫉妬する事なんて無い程に構いまくってあげるよ。ウザがられても仕方がないってほどにね」

「えへへ、本っ当に大好き……っ!」


自分の言葉に最高な返しをして貰ったリーシャは、涙をこぼしながらも素敵な笑顔を浮かべ、抱き締めてくれたクジラに軽いキスをした。


「僕も大好きだよ」



「うん、クジラが私の事を好きなのは知ってるよ。車止めちゃってごめんね。……日常に帰ろっか?」



「帰ろう。きっと夜ご飯はヨシノが豪華な物を振舞ってくれるよ」



2人は仲睦まじく肩をくっ付けながら、フーの街へと徐々に近づいていくのだった。





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