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1879/2000

幸せ溢れる寝室




9章186話になります!


8月25日の2回目の投稿を当日中にするのをうっかり忘れてしまって申し訳ないです。

日付は変わってしまいましたが、8月25日の2回目の投稿分となります。


それではどうぞ!









「むっふふ〜、ようやく2人っきりだよクジラ〜。とりあえず、ずっとソファで寝かせておくのも可哀想だし、ベッドに寝かせてあげよーっと♪」


リーシャはソファで横になり眠りこけているクジラの顔を見てニヤけると、持ち前の馬鹿力を行使して起こさぬよう慎重に彼の事をお姫様抱っこする。低身長な少女が15cm程の身長差がある男性をお姫様抱っこしている光景な為、端から見たら異常でしかない。


「よ〜いしょっと……。よしっ、移動完了。添い寝してあげよ〜っと」


慎重にクジラをベッドの上に寝かせ、掛け布団を被せてやると、やり遂げて達成感の溢れる笑みを浮かべながら彼の隣にコロンと寝転がった。


「あぁ〜……、これこれ。最高に気持ち良い〜……」


先ほどまでマールがいた為に実行出来なかった洋館の寝室の高級ベッドにて、クジラと共に横になるという願望がようやく実現したからか、幸せ以外の言葉では表現出来なそうな表情を浮かべるリーシャ。おそらく、この二二の街で現在1番幸せや喜びという感情に浸っているのは街の存続決定を祝う若者たちの誰かではなく、きっと彼女であろう。そう思えてしまえる程の幸せ満ち溢れた顔であった。


「えへへ、このままクジラが目を覚ますまでクジラの顔をジーッと眺め続けるのも良いけど、このベッドはフッカフカで気持ち良すぎるから、横になってるだけで自然と眠気が襲ってくるなぁ〜。今の時間は午前6時ちょい過ぎかぁ。クジラはアラームセットしてるかわからないし、私のスマートフォンでアラームを8時にセットしておこっと。……よし、私もスマートフォンの操作に手慣れてきたね。迷わずにスイスイとアラーム掛けられた!それじゃあ私も二度寝しちゃお〜っと。おやすみクジラ♪」


リーシャは添い寝のつもりが高級ベッドの魔力にやられたらしく、相当な眠気が襲ってきたようである。眠気に負ける前に自身のスマートフォンを取り出し、手慣れた指使いでスイスイとアラームをセットすると、ポスンとスマートフォンをベットの上に滑り落とし、クジラにベッタリとくっ付いた状態でまぶたを完全に閉じた。マールに朝早く起こされて寝不足であり、高級ベッドの気持ち良さに一切抗わずに屈した結果、添い寝をしてあげようという言葉から2分足らずで本格的な睡眠へと移行する事になったみたいだ。


「……すぴー、すぴー。うぇへへ、あったかくて気持ち良い〜……」


もしもマールが忘れ物に気付いてUターンしてきたら、『洋館を出てから10分もしないうちにこいつは二度寝をしてしまったのか……』と呆れるのは確実だろう。リーシャは時折寝言を呟きながら、完璧なアホ面を晒してアラームが鳴る時間まで安らぎのひと時を過ごすのであった。






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