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私を毛布に!




9章181話になります!


本日2回目の投稿です!


それではどうぞ!









「……んへへ〜、クジラぁ〜。恥ずかしがらないでこっち来てよ〜。仕方がないなぁ。私から抱きしめてあげる〜……。えっ、クジラのおっぱいが膨らんでる!!??」

「グ〜……、スピィ〜……」


バーベキュー会場から退散して約2時間後。ベッドにグデッと横たわるリーシャは酔った影響により、頭の中お花畑な状態でボンヤリと言葉を漏らしていたが、隣で眠っている愛するクジラに不可思議な変化が起こっている事に気付くと、バサッと毛布を蹴散らして飛び起きる。隣で眠るクジラと思わしき人物は、リーシャが騒いでいるのに気付く様子もなく、イビキをかきながら眠り続けていた。


「リーシャ、ぼくはこっちにいるよ。隣にいるのはマールさん」

「……ほぇ?……あ、本当だ。なんで私はマールさんと一緒に寝てるの?」


そんな飛び起きたリーシャに対して、ソファに横たわりながらスマホを弄っていた本物のクジラが簡潔に指摘をする。リーシャが隣で眠っていると思っていた人物はマールであった。彼女はグデングデンに酔っ払って帰る事が出来そうになかった為、仕方がなくリーシャと共にベッドで寝かせてやる事になったみたいだ。マールのせいでリーシャと2人っきりの時間が潰れたと相当悔しがっていたのは彼だけの秘密である。


「バーベキューでの記憶はどれくらい残ってる?」

「ん〜……、クジラにおんぶされるところ?」

「おお、意外と覚えてて驚いたよ。リーシャをおぶってマールさんを引きずって、苦労しながらこの部屋に空間移動した後、完全に身を任せて眠りこけてる2人をベッドに寝かせてあげたんだよ。で、寝場所が無くなった僕は仕方がなくソファに転がってるって感じかな」


リーシャのバーベキューでの記憶が意外と最後の方まで残っている事に驚いた後、現状の説明をするクジラ。眠っている2人をベッドに寝かせるのによほど苦労したのか、不満をぶつけるような口調だ。


「えへへ、なんならクジラも一緒にベットで寝る?十分余裕あるよ?……ごめんね、今の無し。私以外の女と一緒のベッドで横になるのはダメ!というわけで、私がそっちに行く!……ふわぁっ!!??」


リーシャはニコニコと笑ってベッドへ来るよう誘い、ブンブンと顔を振って難しそうな顔をしながらやはりダメだと伝えると、ニヘーッと表情を緩ませて立ち上がる。だがしかし、この酔っ払いはまともに歩く事が出来なかった。勢いよく立ちあがり、フカフカな絨毯の上に一歩踏み出したは良いが、足に力が入らずフニャリと崩れ落ちて女の子座りのような体勢になるリーシャ。


「仕方が無いなぁ。ほら、手を貸してあげるよ。あと僕の事は放置してマールさんと仲良く寝なよ」


クジラは呆れ笑いを浮かべながら彼女の前まで歩き、手を差し出してやる。


「えへへ、よいしょっ!」


リーシャは嬉しそうに手を握り、引っ張ってもらって立ち上がるとクジラに抱き付く。


「ほら、抱きついてないでベッドに座って寝転ぶ。それで早く寝なよ」

「やーだねっ。クジラってば、私達には人をダメにするほど寝心地の良いベットとフワッフワで温かい使ってて幸せ過ぎる掛け布団を使わせてるのに、自分はソファと薄っぺらい毛布だけじゃん!可哀想だから私が毛布代わりになってあげるの!私を抱きしめてポッカポカで温かいよ〜?」

「ん〜……、酔っ払いだし、意地でも離れそうに無いな……。仕方が無いか。部屋の中は温かいし、大丈夫だとは思うけどくれぐれも風邪は引かないようにね」

「うんっ!健康体でいるから安心してねっ!」


クジラは、抱きついたまま離れようとしないリーシャに軽く注意をして離れるよう促すが、彼女に離れる気は無いみたいだ。ブンブンと首を横に振って全力の拒否をする。きっと何を言っても離れる事は無いだろうと感じたクジラは彼女を離すのを諦め受け入れる事に決めた。心の中ではリーシャと一緒に寝れる事を喜んでいたのは言うまでもない。








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