表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1861/2000

ニニの迷宮の管理層




9章168話になります!


本日1回目の投稿です!


それではどうぞ!









「あ、やっと来た。リーシャ、連れて来てくれてありがとね」

「えっへん。お礼は2人っきりの時にタップリもらうね」


クジラはリーシャが3人を連れて戻って来たのを見ると、笑顔を浮かべながら優秀な相棒兼素敵なお嫁さんである彼女に礼を言う。彼女の方は礼を聞くと、ニッコリと微笑み返しながら唇をペロリと舐めて彼の事をドキッとさせるような仕草をして、2人っきりという部分を強調して言葉を返した。


「あはは……、やっぱり人前でそういう仕草されると僕の方が恥ずかしいや。それじゃ、さっさと鍵を使って迷宮管理層に向かおうか」

「むふふ〜、レッツゴ〜!」


クジラが少し照れながら、そろそろショートカット用の魔道具を使って移動する事にしようと告げると、自然な動作でクジラの腕を抱きしめ、歩き始めるリーシャ。


「……はあ、見せつけられるのは独り身にとって辛いものだな。私も行き遅れないように婚活とかをすべきなのだろうか」

「婚活か……。俺にも良い嫁さんがやって来ねえかなあ〜。確かに、あれを頻繁に見せつけられるのはストレスにしかならねえや」


2人のラブラブな様子を見て、苦虫を噛み潰したような表情になりながら独り身を気にするマールとヴァーチュ。年齢的に無理だと割り切っている邪神の方は、こいつらくっ付いたら面白そうだなと、独り身を嘆く2人を眺めていた。


「えぇっと、この鍵をここに差し込んで捻ればば良いのかな?」


リーシャとマールが先ほど発見した真っ白な壁の中にポツンと存在する鍵穴の前に立つと、迷宮管理者用のマスターキーであろう金色の鍵を手に持ってリーシャに向けて一言呟くリーシャ。


「多分、そうじゃないかなぁ〜?鍵が使えそうな場所、ここしかないし。ついでに行き先を口にしながら鍵を捻ってみたらどう?」

「そうだね。それじゃあ、迷宮管理層」


ガチャッ


リーシャのアドバイス通り、行きたいエリアを口にしながら鍵穴に鍵を差し込み捻ると、鍵が開く音がした。


「お、凄いね。鍵を抜いたら壁が無くなって通路が出来た。瞬時にワープするフーの迷宮よりもこっちの方が好きかな僕は」


そして、クジラが鍵を引き抜くと鍵穴のあった壁は瞬く間に消え失せ、目の前には1本の通路が現れる。フーの迷宮よりも好きだと言って微笑みながら、その通路を歩き出すクジラ。人間1人が歩ける程度の幅しかない通路な為、腕を抱きしめて並んで歩けない事にリーシャは少しだけ不満げだった。


「……おぉ、なんだこれ!?これがニニの迷宮の迷宮管理層!?」

「ほわぁ……!フーの街とは大違いだねぇ!高級なホテルのランクの高いお部屋みたい!」


約20メートルほどの狭い通路を5人で1列になって進むと、迷宮管理層へと到着する一向。そこは、明らかに高級そうな天蓋付きダブルベッドが存在感を発揮している迷宮の中とは思えない豪華さのフロアであった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ