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最強の相棒




9章147話になります!


本日2回目の投稿です!


それではどうぞ!









「えっへへ〜、それじゃあいくよマールさん!」


街の長の家か出て、互いに武器を手に持つリーシャとマール。リーシャは水晶に酷似した素材で出来た美しい刀を振りかざして満面の笑みを浮かべている。


「ふっ、私と対峙して満面の笑みを浮かべられるのは君ぐらいだと思うぞ?」

「1対1だったら私はこんなに笑顔じゃないと思うなあ。だって勝てないからね。今は最強のパートナーと一緒だから、絶対に勝てる自信があるの!だからこんなに笑顔なんだよっ!」


マールが、自分対峙しているのによく笑顔でいれるものだと感心したような言葉を発すると、幸せそうにクジラの肩に頭を擦り付けながら自信ありげな言葉を放つリーシャ。


「僕自身、自分は逃げ回ってヒットアンドアウェイをする卑怯者だって理解してるし、最強なんて言えるような人間じゃないんだけどなぁ。まあ、リーシャが気持ち良く圧勝出来るようにサポートを頑張るよ」

「そうかそうか。2人揃って勝てる気でいるのだな。なんというか、互いに相棒を信頼しきっている感があって羨ましいな。私もリーシャとアネ以外に絶対の信用をして背中を任せられる仲間が欲しいものだ。それじゃあ、始めるとしようか。2人とも、本当に勝つ気でいるのならば、出し惜しみはせずに最初から全ての知恵と力を出し尽くすようにな?」


マールは2人の信頼し合う様子を褒め、羨ましいと口にしながら愛用の剣を構えると、最強の女勇者の称号がふさわしい威圧感を滲み出し始める。言葉だけを聞いたら慢心しているように聞こえてしまうが、その姿は本気そのものだ。武闘会でリーシャのチームに負けた事もあり、仲間と共にいるリーシャは絶対に手を抜いてはならない相手だと認識しているのだろう。


「……クジラ、全ての知恵と力を出し切れだってよ?」

「……了解。なんだろう、いやらしい気持ちがばっちし伝わってきたよ」


リーシャがマールの言葉を聞いてニヤリと笑うと、クジラは彼女の考えを全て理解したと言わんばかりにニヤリと笑い返し、応答する。


「なんだ……?……はっ!!??」


マールは2人のやり取りを見て、悪い予感を感じ取り一歩横に飛び退く。次の瞬間、マールの両足があった場所に鋭い鉄の杭が2本生えていた。相変わらずなクジラお得意の奇襲である。





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