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1708/2000

再会と衝撃




9章15話になります!


本日2回目の投稿です!


それではどうぞ!









「…この地下室は何のための施設なの?ただっぴろい通路にしか見えないんだけど。それに前方奥の方にある上り階段の前に、やる気満々で木刀みたいな物を握ってる女の人が見えるんだけど…」


地下へと降りると、クジラは辺りを見回して思った事を口にする。

地下は、パッと見ただけでは何の為に作られたのかが全くわからない幅の広い1本の通路だった。


「へへっ、ここは地下牢があった場所だよクーちゃん。俺が物心ついた頃にはもうこんな感じになってたかな?ちなみに、あそこにいる気分良さげに素振りをしている金髪の人は…」

「ん?リーシャ?何で急に全力疾走?もしかしてあの女の人って…」


ランドが地下室の説明をして、前方奥にいる木刀を持った女性について口にしようとした時、リーシャはその女性目掛けて一直線に駆け出す。


「察しの通りだクジラ君。あの人はリーシャの母だ。久しぶりの再会だから、リーシャも嬉しいんだろうさ。温かく見守ってやろうじゃあないか」

「ええ、そうで…」


バシーンッ!


ララの言葉を聞き、母親の元へと駆け寄るリーシャを穏やかな表情と共に見守ろうとしたクジラだったが、あと2、3歩で母親に抱きつけるというところで、彼女の母親がリーシャの頭に木刀を思いっきり振り下ろすのを目撃してしまった。


「…すか。なんて言える状況じゃないですね!温かく見守れませんよこれ!」


衝撃的な親子の再会を目に収めてしまったクジラは、驚愕しながら親子の元へと向かって走り出す。


「な、なあ兄よ…、リーシャの母はあんな事をするような人だったか…?」

「ん〜、正直俺も驚いた。普段はこの娘にこの親ありっていうような温和でポワポワした人なんだけどなぁ〜」


ララはと不安げな表情でランドにリーシャの母親について聞くが、対するランドは全く心配などしておらず、平常運転といった様子であった。


「…私達も追い掛けるか?」


「まあまあ落ち着いて。長男の勘だと、きっと問題なく平和に解決するはずだよ。部外者な俺達はリコリオのおもりをしてようか。…という訳でリコリオ!俺達が遊び相手になってあげるよ!よーちよちよち!」


そんな平常運転なランドの発案により、リーシャとその母親の事はクジラに任せ、自分達はその場に残ったリコとリオを構い始めた。






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