ギルド遠いんだよね...
44話になります!
それではどうぞ!
ピピピピピピピピピピピピ
「んっ...(流石に3回目だから慣れたよ)」
「ふぁぁ、おはようリーシャ」
「おはよう、クジラ。寝癖凄いよ?」
「あっ、ほんと?えぇっと、櫛、櫛...」
ポンッ!
「あ、クジラ。私にも櫛ちょうだい?」
「はいよー」
ポンッ!
「はいどうぞ」
「ありがとー、」
「さて、顔洗ってくるけど桶に水汲んでこようか?」
「あー、私も一緒に行くからいいや」
2人は、宿の裏口側にある井戸へ行き、顔を洗い歯を磨いて、ギルドへ向かう支度をする。
ちなみにこの世界は風呂は存在しないようで、主に濡らしたタオルで体を拭くのみである。
「よし準備完了。リーシャ、入り口でまってるからおいで」
「わかったよー、ちょっと待っててね」
ガチャ...バタン
「うーん...。どの服がクジラの好みかな?とりあえず、クジラがお嬢様みたいって言ってくれたこの服でいいかな?よし決めた!これにしよう。いいお家見つかるといいなぁ」
リーシャは、クジラが部屋から出た後、1人呟きながら支度をした。
そして数分経過し、リーシャも入り口へと来たようだ。
「おまたせー、どう?似合ってるかな?」
「おー、昨日の清楚系に見える服装だね。とっても可愛いよ」
「か、可愛い?ありがと...///」
クジラに可愛いと言われ、リーシャは照れている。
「それじゃあギルドに行こうか」
「そっ、そうだね!いいお家が見つかるといいね!」
宿から徒歩で約20分のギルドへ2人は訪れた。
「ふぅ、地味に遠いんだねギルドって」
「うん、場所的に少し不便な気がする。僕も昨日行った時思ったよ。でも、わざと迷宮の近くに建てられてるから仕方ないね」
「それもそっか。元々、迷宮の為に作られて、プラスアルファで何でも屋みたいのやってるだけだもんね」
「それじゃ、不動産関係受付はあそこだから行ってみようか」
「ようこそお越しくださいました。本日はどのような件でお越ししましたか?」
受付の中年のおばさんが話しかけてきた。
「あー、ちょっと家を購入したくて、どのくらいするのかと思ってみにきました。」
「そうですか。とりあえずそちらの壁に貼ってある物件をご覧ください。気になる物があれば、その物件の場所まで案内する事もできますよ」
「ありがとうございます。ちょっと探してみますね」
そういってクジラは話を中断し、リーシャと共に家を探し始めた。




