少年の不幸
15歳の少年、西城 誠也はこの15年間で最も憂鬱な気分で明日から一人暮らしと、高校生活が待っている街に電車で向かっていた。
「なんで俺がこんな…」
と、ここ数時間で何度も同じ事をぼやいているのを思い出し途中で言葉を止めた。
彼、誠也は今、絶賛引っ越し中なのであった。
これは誠也の意思だが本意ではなく、やむ得なく引っ越ししているのである。
なぜやむ得なくなったかとゆうと、それは両親の離婚だ。
「…あんなの親でもなんでもない」
不意に両親のこと思い出しいらだちを隠せないでいる。
離婚の原因は不倫で、誠也がちょうど中学3年の終わりごろに両親が互いにこの事実を知り、離婚とゆう結末に至った。
当然といえば当然の結果だが、高校生活を目の前に控える誠也にはあまりに唐突で残酷な現実だ。
そんな現実から逃げるため、両親から逃げるために、誠也の意思だが本意ではない引っ越ししているのだった。
「次は〜川西、次は〜川西」
そんな思い返えしたくないことを考えてるうちに、降りる駅がいつの間にか次に近づいていることに車内放送で気づいた。
「まぁ、色々考えても仕方ないか…なるよるになるよな」
電車の窓からこれから暮らすことになっている街を眺めながら自分に言い聞かした。
川西市はそれほど都市とゆうわけでもないが、田舎とゆうわけでもない。人口も多すぎずかといって少ないわけでもない。交通版に関しても不便はなく、いわばちょうどいい街だ。
実をゆうと誠也は1ヶ月ほどまえに下見としてこの街を一度訪れていたのだった。
「そういえば、あの時の女の子は元気にしてるかな」
(ん〜、名前…なんだっけなぁ)
と、下見の時に出会い、少し話した女の子の名前を思い出そうとしてる時だった。
ガンッ!
キィィィイイイイ!!!
「!?!?!?」
耳に響く金属音と乗客の悲鳴。
自分の身体が傾いていってるのが、電車が傾いていってるからだと気づくのにさほど時間はかからなかった。
「えっ…人…」
突然のこと過ぎて慌てる暇がなかったのか、それとも全てを悟り落ち着いたのか、どちらか自分自信にも分かっていなかったが、倒れていく電車の向かい窓から覗く青空に小さく人影が見えた気がして、声が漏れた。
この日、西條 誠也に人生最大の不幸が訪れた。




