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プロローグ
季節は春、新生活への期待や不安、夢や希望といったものが溢れる季節。
あるところに、住み慣れた町に別れを告げ、行ったことも、聞いたこともない街の高校に入学する事になった少年が、多くの不安をかかげ電車の窓から空を見上げていた。
またあるところに、親しい友人と同じ高校に受かる事ができ、今年から高校1年となる少女が、多くの期待で胸を膨らませ家の窓から空を眺めていた。
そして、数えきれないほどの『死』を目にし、手にし、守ってきた神が、空からある街を見下ろしていた。
「くそ…この世界は不平等すぎる…っ」
電車での独り言。
「んーっ 神様ってほんと最高!」
窓ごしでの独り言。
「この世は…」
途中で言葉が切れた独り言。
季節は春、空は清々しいほどの青空。




