最低限の魔法
彼は日々の生活の中になにか刺激が欲しかった
周りの人間は忙しい
けど自分は暇でしょうがない
そんな毎日に思うことは一つ
なにか趣味が欲しい
暇を潰せるものが欲しい
しかしお金もない
テレビを見てアニメを見てバイトや学校に行く生活
こんな生活には飽き飽きだという彼の生活が現実だ
彼の名前は大和
大和は今日もバイトに行くために学校から早く帰ってきた
母子家庭であったが親の許しを得て今一人暮らしをしている
別に裕福な家庭ではなく
母親の収入が良いわけではない
バイトをして自分の力で一人暮らしをしているのだ
私の名前はパプリオット
私は魔族だ今日彼に最低限の魔法を与えようと考えている
理由はない
彼に話しかけたりするつもりもない
大和も今の人生に飽きた
私も今の人生に飽きた
大和は今日もバイトが終わり家に帰っていた
タバコを吸っている
私は大和に魔法を与えた
今
この瞬間に
大和は気づいていないようだ
まぁ与えたのは最低限の魔法なのだから
これが一日目だった
二日
三日
時間は瞬く間に過ぎて行く
しかし大和は魔法を使わない
私は彼に魔法を与えたのだ
運命の人を引き寄せる魔法をね
私の名前はパプリオット
魔法ばかりの生活に飽きた