表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

第6話 ホルン死す

光と闇。まるで渦のように辺りを呑み込んだ。


「ぐうぅ、この力は……光!!」


冷や汗のような物をかいていたレブルセヴァ―。

その時だった、ホルンの腕はミシッと音を上げた。

ホルンは吐血している。


「歳には勝てぬ…な」


「ホルンさん!!しっかり!!」


わずかな光の漏れから、ホルンを見たユリアンは叫んだ。


「ホルン?まさか、あのホルンか道理で」


渦の光は力を失い,辺りは元に戻った。

心配そうに4人は、ホルンを囲む。


「早くやつに攻撃を加えろ!!あの技は溜めに時間がかかる」


ホルンは叫んだ。

それを聞くとユリアンは言った。


「アルティーとディリンはここに、ヴァン!!」


ヴァンは黙って頷く、そしてレブルセヴァーに向かって走った。

ユリアンも続いた。


「すまんなディリン。無茶するんじゃなかったよ。……聖獣の後継者か、親子ってのは似るのだな。じつは私も後継者だった。…それだけではない、アランとロイと一緒に闘った。それともう1人とな…余り知られてないが。」


初めて知る事実ではあったが、ホルンの瀕死状態のほうが気になった。


「いいか、役目を終えたら眼の色は戻る。だから眼の色が戻るまで闘え、それと聖獣の事は、ロアの王か、サンテルに居る、ルージュと言う者に聞け。わかったな」


言い終えると満足したように目をつぶった。

ディリンはその場で父を抱いて泣き続ける。

アルティーは何が起きたのかもさえ、解らず混乱していた。

それでも本能は感じ取った。ビリッと腰のほうから何かが沸いた。


「解る。わかるよディリン…これって怒りだよ。怒りなんだよ……」


アルティーはそう呟いた。

今の感情に耐えるように震え、呆然と立ち尽くす。


ユリアンとヴァン。

二人もこの事実に気付いている。

ホルンの力が後を押すように、レブルセヴァーと張り合っていた。

互角もしくはそれ以上に。


「お前らいつの間に?こんなに強く……」


レブルセヴァーを焦り感じていた。

それだけではなく疑問のような恐怖が生まれていた。


(聖獣の後継者って一体、何だ?何故強くなる段段と…)


「グワアアァァァ!!」


レブルセヴァーは絶叫した。

だがユリアンとヴァンは止まらなかった。


ユリアンの剣とヴァンの槍。

二つの武器はレブルセヴァ―に深く突き刺さった。


レブルセヴァ―は苦し紛れに、振り払うように斧を振った。

ユリアンとヴァンは見事に避けた。

その時だった。

聞いた事の無い轟音。

その正体は火炎の球。


レブルセヴァーに直撃すると、竜巻の火柱がレブルセヴァ―を包んだ。

これはアルティーの力だった。

アルティーの力…それは感情を物体に変える力だった。


しかしこれをコントロールできていなかったアルティーは、その場で倒れていた。


「くそがあぁぁっぁぁ!!!!!!」


レブルセヴァ―は叫んだ。

火柱に包まれている事など関係無しに、『クロコダイル.キャノン』の構えに入った。


止めようと思っても火柱に包まれていて手が出せなかった。

一度目を離すうちにレブルセヴァーの腕は膨れ上がっていた。


「シネェェェッェエェ!!」


明らかに乱心しているレブルセヴァーは、クロコダイルキャノンを放った。 

終わると思う絶望した瞬間だった。


ホルンと同じ光の力が放たれた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ