第一話 質問も返答も大声で
今日の事件は討論から始まった。※ある意味本当です。
「お前センス悪すぎだぜ!一般常識というものを分かれよ。」
「そんなの俺は認めないっ!今の流行が分からないのか!!」
今日から、俺・・・渡辺 浬が転入する6-3は異常に騒がしかった。
「ハイハイ、静かに。じゃあ、渡辺入って。」
先生・・・全然静かになってないですけど。
まぁ、入れと言われて無視する分けにも行かないので、教室の一番前に立った。
すると、意外にも、殆どが席についており、真ん中にいる二人を中心に討論が行われているようだった。
慌てて席につく二人を見て、俺は慌てて名乗った。
「東小から来た、渡辺浬です。よろしくお願いします。」
「はいはい!カイ・リー質問!」
先ほどの中心にいた片方が手を上げた。
「はい、浬ですけど・・・。」
「カイ・リーは、ツインテールとポニーテールどっちが萌えますかぁ!!」
教室がざわざわとし始める。
「浬ですけど。俺は・・・」
とりあえず訂正をすると、教室の空気が張り詰めた。
「ショートヘアー萌えです!!!」
自信を持って大声で答えた。
「じゃあ、渡辺、今質問した奴の隣に座れ。」
「イェーイッ!よろしくな、カイ・リー。」
「浬だけど、よろしく。」
「俺の名前は霧島 悟イヤッフゥゥゥ!!」
あぁ、この人は、こういう人なんだ。
そうか・・・俺の鼓膜を破ろうと常に考えているんだなぁ・・・!?
「ちなみに俺はツインテール萌え!君もそうだよね!!」
「ショートって萌えるよねぇぇぇぇぇ!!!」