犯人はだれだ?
今回文少な目です
「犯人はだれだ?」
「ふぁあああああ・・・・・・」
良く寝た~というか寝すぎて頭が重い・・・
窓が明るい・・・いつの間にか朝みたいだ
振り返ると何故か銃をこっちに向けてる赤毛のオネエサン・・・
まだ寝ぼけてるのかな・・・俺・・・。
とりあえずフレンドリーに「おはようございます」と言ってみる。
お姉さんは銃をつきつけたまま動かない。
敵意みたいなのは感じないので多分大丈夫と思うけど・・・さて困った。
「抵抗しません・・・撃たないでください」
「マスターこのまま一気に制圧したほうが早いのでは?」
『いや~とりあえず相手が何者かわかんないからそれはパス』
ベルとやり取りしてたらお姉さんは気を取り直したらしい
「あなた・・・何者?」
と聞いてくるので
「名前は天羽 ソウマ(あそう そうま)・・・学生です・・・」
「A地区のアカデミーの生徒ってことかな?」
アカデミー・・・開拓地での最初の教育機関?
「マスター、の疑問に検索後イメージを送りました」
『OK~助かるその調子で頼む』
「いやいや・・・違う中学校ってとこ・・・説明が難しいな~」
お姉さんは答えに不服なのか眉根を寄せる。
「?・・・じゃあ質問を変えるわ、これはあなたがやったの?」
銃を構えこちらを見据えながらドアの外をアゴで示す。
そこに倒れている男が見えた。
「え~と・・・俺はしr「マスター、私の判断で排除しました」ええ~~~!!?」
『なんてことしてるんだよ!』
「マスターの許可は取っているはずですが?」
『・・・あ、あれかよ・・・緊急システムの稼動実験とか』
「はい、正式名称はベルセルクモードといい・・・」
『詳細はいいから・・・困ったな~』
「・・・っと・・ちょっと聞いてるの?」
「ああ、はい聞いてますよ~」
どうやらベルとのやり取りで外に意識が行かなかったようだ
「で、返答は・・・?」
あ~怒ってる・・・怒ってるよな~・・・
「スイマセン・・・オレガヤッタミタイデス・・・でもわざとではありません・・・
謝ってすむ問題かは分かりませんがどうか穏便に・・・だから撃たないで?」
『チャキッ!』っとお姉さんは銃を鳴らし腰のホルスターに収納させた。
「フゥ~どうも不振な点はあるけど本当に敵意は無いみたいね(なんか私が脅してるみたいにだし・・・)」
ため息をついて倒れている男を持ち上げる。
「悪いけどマルさん・・・彼をそこに寝かしたいんだけど手伝ってくれない?」
「いえすまむ!」
敬礼してお姉さんを手伝う。
「あ、思ったより軽いか・・・俺がしますよどこに寝かせれば?」
「・・・あ、ああそこの医療カプセルに寝かせて」
俺が最初に寝てたカプセルか、やっぱ壊さなくてよかった・・・とこれでよし。
『それにしてもえらく軽い人だな~背は高そうなのにちゃんと食ってるのか?』
「マスター、それはすでにマスターの筋力が強化されてるからです
この人物はそれなりの重量と思われます」
『あ、そっか忘れてたよ~いきなり起き掛けに銃つきつけられてビビッてた・・・
そっか銃ぐらい回避できたっけ・・・』
「そうですね、今からでもその女を撃退しますか?」
『やらん!』
収まりそうな状況を悪化させるかよ。
『それにしても・・・顔面と後頭部にコブもう少し外傷を抑えてできなかったのか?』
「いえ、私は電気スタンを首に押し当てただけでその二つは他の者の行為ですね」
「なんだって!?」
「キャ!」
あ、俺がいきなり大声出したから驚かせたかな・・・
それにしても以外にかわいい声で驚くんだな。
「な、なによ? いきなり大声出したりして」
「スイマセン、それより・・・あ~お姉さんのお名前は!!?」
「え?、み、ミレイユ・ルードマンだけど・・・」
銃をいきなり向ける人だから怖い人かと思ってたが反応を見るに結構いい人そう。
でも・・・
「ミレイユさん気をつけてください!」
「ええっ急にどうしたのよ!?」
戸惑ってるみたいだけど一刻を争うかもしれない!
素早くミレイユさんに近づき耳打ちする。
「この建物内にこの人を攻撃した人物がもう一人潜んでる可能性がある![ボソボソ]」
「な・・・ホント!?[ボソ]」
医療カプセルの中の大口を開けて伸びてる男の鼻血を流してる打撲箇所と後頭部を指して説明する。
「はい、俺がやったのは首筋へのショックによる昏倒でした
それについてはごめんなさい・・・でも・・・
この鋭角の硬い凶器で容赦の無い殴打の傷とかなり酷い後頭部のタンコブ・・・的確に下手をすれば殺せる致命傷になってます![ボソッボソボソ・・・]」
「へ?・・・・・・・・あ~それって・・・・もしかして・・・・」
ミレイユさんも事の次第に気づいたのだろう表情を青くする。
「そう、相手はわざとこの人を生かしたのか、止めを刺しきれなかった素人かは今のところ不明ですが、手口からみて容赦の無い凶悪な奴です」
「い~や~・・・・それは・・・」
俺の説明に言葉も出ないようでいつ来るか判らないであろう襲撃者を気にしてかドアの方をチラチラと見ている。
「とにかくここはそいつをどうにかs「違うの!あれは私がやっちゃったと思うの!!」ないとぉ!?」
「じゃあ、ミレイユさんはここを狙った襲撃者!? 強盗!!?」
いきなり銃を突きつけてきたりとかあったし・・・
「チッガ~~~ウ・・・マルさんの怪我は私が不注意で落としてドアの角でぶつけちゃったの~!」
「つまりこれは君がやったことだと・・・・・・・[ヒクヒク・・・]」
「うん、そうだから詳しくはマルさんには黙ってて!!」
「あ”・・・」
「黙ってれば誰がやったかわからないはずだから・・・」
なんか拝んだりぺこぺこしたり忙しないけど・・・もうだめじゃない?
「そうはいかないなあ・・・[ピクッピクッ]」
「そんな意地悪しないでさ・・・ネッ☆[キラン]」
あ~これはシムラ~シムラウシロ~と言いたいとこだな・・・
「マスター・・・これがドツボというものですか?」
『ああ・・・冥福を祈ろう・・・』
せめて彼女がこれ以上ボケツを掘らないように後ろを指差してあげよう・・・
「そおそお、気づかれないうちに「だ~れ~に~気づかれないように~?」ホヘ・・・?」
彼は彼女の頭を後ろから握られた二つの拳で漢らしく挟み込んだ。
・・・・・・・じょおぶつしてね・・・・・・
『ナムアミダブツ?・・・チ~ン・・・』
『グ~リグリグリグリグリグリグリグリグリグリ・・・・・・』
「ミッギャッァァァァ~~~~~~~~~~!!!」
B地区の9番コミューンのとある一角から断末魔の女叫びがこだました。