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血の記憶、情報の熱
第三章:売国の黎明、断絶の密約
令和の夜、
廃駅の冷たいコンクリートに背を預け、
五代無一郎はスマホの画面から溢れ出す
「真実」に目を見開いていた。
父・誠一が遺したデータ。
その第二の鍵が開かれた。
「二代目……五代 宗一郎」
名前が読み上げられた瞬間、
無一郎の視界から現代の景色が剥がれ落ちていく。
セピア色の粒子が舞い、
情報の奔流が無一郎を百五十年前の動乱へと誘う。
そこには、刀と銃が交差し、
国の形が劇的に書き換えられようとしていた、
あの「維新」の裏側があった__。




