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「賊軍」  作者: 此花 陽
3. 売国の黎明、断絶の密約
11/15

令和への覚醒:見えない鎖


「……あんたたちは、最初から国なんて守る気がなかったんだ」



 無一郎はスマホを握りしめ、咆哮に近い吐息を漏らした。

 幕末に宗一郎が暴こうとした「国土の抵当」。


 それは、現代において西園寺景久が進めている

 インフラの民営化や、外資への土地売却と、

 全く同じ設計図に基づいていた。


 西園寺家は、百五十年前から一貫して、

 日本を切り売りすることでその特権を維持し続けてきた

「売国のエリート」だったのだ。



「あんたらは、日本を一度も『独立国家』だなんて思ってなかった。

 ただの、自分たちのための『私有地』だったんだ」


 無一郎は、復元された「西園寺・パークス密約」のスキャン画像を、

 全世界のネットワークへと放流した。


 #賊軍 #幕末の真実 #日本植民地化計画 #西園寺の罪


 ネットの海が、かつてない怒りに包まれる。


「維新の英雄たちが、実は西園寺に踊らされていたのか?」


「俺たちの国は、最初から売られていたのか!」


 その時、廃駅の入り口から、

 無数の軍靴の音が近づいてきた。

 

 警察ではない。

 西園寺家が私的に雇った、顔のない制服組の部隊だ。


「逃がさないぞ、賊軍の末裔。

 お前の命も、そのデータも、ここで消去する」


「……やってみろよ。俺は宗一郎じいさんと違って、

 バックアップは全世界に撒いてあるんだ」


 無一郎は、スマホのアップロード完了の通知を見届けると、

 闇の中へと駆け出した。


 五代家の戦いは、いよいよ近代の「言論と戦争」の時代、

 第三代・第四代の悲劇へと突き進んでいく__。



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