異世界転生したけどと今までの異世界もので身に着けた知識で世界最強
俺、陸井斗真はごく普通のどこにでもいるような平凡だが健康体な男子高校生だ
だがしかし、俺にはとある人がいるのだ……
彼女だ!! 俺には幼馴染でとても可愛いあの彼女がいるのだ!!
人称代名詞とかではない。交際しているのだ。
ということはただの俺の妄想だ。彼女なんていた経験なんかない。
だが、可愛くて幼馴染の彼女がいるのは事実だ。
幼稚園、小学校の頃まではよく遊んでいたのだが、中学に上がると彼女は業務連絡的な事以外話す機会は当然、遊ぶことなんかあるわけなかったわけである。
そんな俺は異世界ものの作品が大好きなのである。異世界ものの作品の知識なら負けないといっても過言はないだろう…… (まぁ多分このおかげで避けられてたと思うんだがな!)
そんなことはもうどうでもいい、そんなことははっきり言って“今”はどうでもいいのだ
今、紹介したあの彼女、紗澤愛花が絶賛俺の机の前にいるのだ……
「あんた、異世界ものマンガとか好きだったよね…?」
突然紗澤が話かけてきたのだ! しかも紗澤の方から!!
しかし、そんな俺は突然すぎる事から
「え…? えっと、うぇ?!」
などとまるで俺が、陰キャオタクでコミュ障みたいなことをつい言ってしまったのだ。ついね?
「だーかーら、あんた前からこういうの好きだったじゃない?最近友達からこういうの教えてもらって読んでみたのよ」
「そっ、そうなのか…」
俺はこんなことしか言えなかった。いくら幼馴染だとは言え女の子だ。目を見て話せない、話せるわけがないのだ、なんであの女の子と目と目を合わせて話すことのできるやつがいるんだよ!!
「気になんないの!?そこは気になってくれるとこでしょ!」
「えっと…じゃ、じゃあ、何のマンガなの?」
すると彼女はいきなり黙った。
そして満面の笑みを浮かべて「教えなぁい」何が教えないだよ!そっちから 何のマンガだと思う? とか言ったくせに……
「まあこれは置いといて……」
「置いてくのかよ!」
つい突っ込んでしまった。
「あっ、えっと…」
「ナイスツッコミ! それじゃあ行こうか」
「どこに?」
内心ドキドキしてたもうほんとドッキドキ
「どこにって?そんなん決まってるじゃん?本屋だよ」
今までの会話から本屋に行くとなるとあのマンガを買いにくとかなのかな?
「本屋?でも今日帰ってアニメ観ないとだし…」
「そんなもんいいから来て!」
そう言い紗澤は俺の服を引っ張って教室から出した。
(あぁ、懐かしいな前はこんなことよくあったのにな…)と、昔を懐かしんでた。
そうして俺はやむなく“可愛い”幼馴染と本屋に向かった。
その道中またどんなマンガか聞いたが教えてくれなかった。
本屋に着いて紗澤は真っ先にマンガコーナーに向かい異世界ものの場所に行った。
あった! と言い俺に「あんた他に面白い異世界のマンガとかない?」と聞いてきた。
俺は知ったのだ… 可愛い幼馴染が異世界もののマンガが好きなオタクだということを…
だが、紗澤は俺が気づいていることには、気づいてないだろうな。
「一応、あるけど…」と言い王道のリセロを取った。その瞬間俺は急に倒れた。と、同時に近くで何かが倒れた音もした。
……目が覚めると、俺はなにやら地球の世界ではないどこにいるのだなと思った。
「これって…いやまさか…? でもやっぱりこれって…異世界だよな?!」
俺が目を覚めたのはよく異世界もので呼ばれるときに使われるような台の上に紗澤といたのだ…
それに目の前には何やらよくある国王みたいなやつのまわりに甲冑を着た人や美しい服に身を包んだ可憐な少女もいたのだ。しかしそんなことより
「紗澤!おい、目を覚ませ!」
と、紗澤を起こした兎に角は起きなければならないと思った。
すると俺たちを呼び出したようなやつが
「またダメだったか… サヴィエット国王、こいつらどうしますか?」
やっぱり国王だったのだ。
やっぱりここは異世界だったのだ!
まさかホントに異世界があるとは… 異世界もの描いてる作者ってもしかしたら異世界に転生されてたのかもな?
そんなのんきなことを思ってると
「また失敗したのか。まあ良いそいつらに必要最低限の装備と金と食料を渡して街に放り込め」
え…?!なに?!失敗?!俺達、帰れないの?!
俺は震えながら紗澤の方を見た。
しかし彼女は焦るどころか、目を輝かせていたのだ…
「お前なんでそんなに焦らないでいられるんだよ!俺達もう帰れないんだぞ!」
「えっ?ああそうだねでもここ異世界だよ!!まさか異世界に来れる日が来るなんて思ってもみなかった!!
これだからお気楽物は…とも思ったが最低限の物資はくれるみたいだし、異世界に来たのが俺一人だけじゃなくて良かったわ
それがせめてもの救い。よかったわ可愛い幼馴染とで。
それから色々あって街に出された・・・・・・・
ここまで読んでくださいましてありがとうございました。
小説って言っても結構大変なんですね
今回初めて投稿します
ですが、続きをやるかは考えていません。
もし、続きを書いた際には読んでもらえると嬉しいです。
ありがとうございました!