「最終目的地」 「飽きた」
「最終目的地」
最終目的地に僕らは、
夢に揺られて運ばれる。
意地になった僕たちは、
金にならない職すら失くして。
とめどなく溢れだす思いは、
心の波止場にせき止められて、
波の音も聴こえなくなって。
命の限界がそこまで迫る。
底はどこかと探り当てる。
嘘の上澄みを飲み込んで。
自由の言葉は誰にも届かない。
意味の無いことは心の中に留めて。
偽ったまま日々は前に進む。
振り返ることは許されていない。
君は誰?
僕はここにいる。
「飽きた」
もう飽きた
秋田に行こうと考えることに飽きた
秋の空に思い悩むことに飽きた
空き教室から夕陽を眺めるのに飽きた
蟻の巣をつついて壊すのにも飽きた
雨の日の憂鬱に飽きた
とにかく飽きた
言葉遊びに飽きた
怒りや憎しみにも飽きた
孤独にも無情にも飽きた
けれど太宰を読むことには飽きがこない
けれど愛することには飽きがこない