高校三年間
初めて書いた小説です是非!!
皆さんにとって高校時代とはどのようなものでしたか?
友達や恋人と毎日のように遊んでた人、部活に一生懸命打ち込んできた人、いい大学に入りたくてひたすらに勉強してた人など多種多様だと思います。たった高校三年間、もし今までとは違う高校三年間を歩むことが出来たら...
「283番、283番...ない」体から血の気が引き、顔が青ざめていくのをはっきりと感じた。なぜ自分が落ちたのかわからなかった。辺りを見渡すと同じ大学を受けた学校でもいわゆるパリピを体現したような奴が周りの友達と喜びを分かち合っているのが目に留まった。
怒りとも言えぬような感情が沸き上がってきた。自分は誰よりも勉強し努力してきたはずだった。パリピのあいつはいつも友達とゲーセンや遊園地など遊び歩いていた。なのに奴は受かって自分は落ちた。納得できずただその場に立ち尽くしていると奴が近づいてきた。
「なぁ藤田お前受かったー?」薄ら笑いを浮かべながら馬鹿にするかのように聞いてきた。僕は何も言えなかった。「え、まさかお前落ちたの?あんなに勉強してたのに?」奴の取り巻きもそれを聞いてクスクス笑っていた。僕は耐えきれなかった。拳を握りしめ顔面を殴ってやった。こんなことは何の意味もないのに。周りが僕を不審な目で見ていた。逃げるように二度と来ることのない大学を後にした。
家に帰ると「入試の結果どうだったー?」と母の声が聞こえた。僕は答えることなく自室にこもった。僕の高校三年間は何だったんだろうか。いい大学に入って、いい企業に入って女手一つで働きながら僕のことを育ててくれた母を楽にしてやりたい。その一心で勉強してきたのに。ふと高校三年間が走馬灯のように蘇ってきた。体育祭や文化祭などのイベントは悉く休み、勉強の時間に充てたり学校には勉強してきた思いでしかなかった。彼女はもちろん友達と呼べるような人もいなかった。クラスの奴からはガリ勉なのにバカとか散々言われた。もしさっきのパリピの奴のような高校三年間を送っていたら大学も受かっていたのか、友達や恋人、部活に打ち込んでいたら今の僕とは違っていたのか、今になってそんなことを思うようになった。今となってはもう遅いのに。
そして僕は現実逃避するかのように眠りに落ちた。
初めて小説の冒頭を書いてみました。後々続編となるものを書けたらと思っています。良かったら読んでここまでの感想、批評などいただけると嬉しいです。お願いします。