ななちゃんの、お弁当
「しゅごいのことでちゅ!」
ななちゃんは、かなちゃんが作るお弁当を見るといつもこう言います。
部活動で持っていくお弁当は、自分で作って持っていくのだそうです。お弁当箱の中の、卵焼き、唐揚げ、ブロッコリー、プチトマトなどがキラキラ輝いて見えます。
「ななもほしいの? お弁当」
「はいでちゅ!」
かなちゃんは余っているおかずを、ななちゃんのために小さいお弁当箱に詰めてあげます。そして小さいおにぎりも一緒に作っています。
「ななの分ね」
そう言って小さなお弁当箱と小さなおにぎりを渡してくれました。
「ななの?」
「そうだよ!」
ななちゃんは、かなちゃんをじっとみつめて
「いっちょでちゅ」
大好きな、かなちゃんと同じお弁当が嬉しくて仕方ありません。
かなちゃんは、お弁当をかわいいお弁当袋にいれて部活動にいく準備を進めます。それを見ていた、ななちゃんは、なにやら探している様子。
「なな、何を探しているの?」
ママに聞かれて、ななちゃんは
「おべんとうしゃんのふくろでちゅ」
かなちゃんが、お弁当を持っていく準備を見ていて、お弁当箱を袋に入れたのも一緒が良いようです。
「だろうと思った」
そう言いながら、かなちゃんがお弁当袋を貸してくれました。
「ありがとでちゅ」
お礼をいって受けとり、大切なお弁当とおにぎりをニコニコ笑顔で袋に入れて眺めています。
お昼が待ち遠しい、ななちゃんです。




