え?無い?…まじで?
さあ、孤独のまま第二部です!いつかこの分だけでもいろんな人に見られたいなぁ
「さてと、夢野…灯と言ったか、さっそくで申し訳ないが頼みたいことがあるんだがいいか?」
「ああ、俺にできることであれば手伝うよ」
「実は先日廃墟であの機械どもの設計図と思しきものを見つけたのだが何せ人員不足でな…解析班の連中も1人残らずどこかへ行ってしまって、これを見れる人間がいないんだ…そこでお前が本当に機械に詳しいのか確かめるためにも見てほしいんだ、頼めるか?」
「うし、身の潔白を証明することもできるんだったらやるしかねぇな!」
ふう、やっと広いとこに出られた。
にしてもまあなんともでかい建物だこと、これが軍設備ってさすがにやりすぎなんじゃあないっすかね?
「そいえばえっと如月…さんでしたっけ?」
「呼び捨てでいいぞ?私はお前に頼みごとをしている身だからな、かしこまることはない。」
呼び捨て?呼び捨てだと?童貞無職で6年間引きこもってた俺に女の名前を呼び捨てにしろと、こいつは言っているのか?なんてやつだ!!全く分かってないねぇ!そんなんできるわけがないでしょぉ!
「えと、じゃあ、如月…さん(めっちゃ小声)はなんで軍人になったんですか?いくら戦争だのなんのってなったってなにも如月…さんみたいなかわいい人が軍に入る必要はないんじゃあ?」
「なっ…か、かわいいなどと…そんな冗談やすやすというものではないぞ!…まったく///え、えと、そうだ、私が軍に入った理由、だったな?苦しむ人を救いたい、というのも軍人として当たり前に思うことではあるが一番の理由は、人を探すためなんだ。恥ずかしい話ではあるのだが思い人といったところだ、こんな状況だから一般人じゃあまともに外に出歩けやしないのでな、自らの足で動くために軍に入ったんだ。つまらない話ですまないな…」
「それは…なかなか大変な…」
その思い人とやらがどんな人間かわからんが戦争だのなんだのなんて言った世界で果たして無事なのだろうか…にしても、好きな奴おるんかぁ…俺を転生させた神様?もし見てたら俺にヒロインとなりえる女の子をくれませんか?
「さあ、着いたぞ、ここが対機械課だ、まああまりきれいとは言えないが気にしないでくれ。」
ふふっ、気にしないもなにもね、俺の部屋の惨状がね、足の踏み場があるだけすごいと思うぜ?
「では早速だがこの設計図を見てもらえるか?」
「ん、ああ、どれどれ……ほう、面白いな………ところで1つ聞きたいんだけどさ、その機械相手に武器って何使ってる?」
「武器か、基本的にはお前を脅したものと同じ拳銃だ、資材不足だからな、そこのも多くは割けんのだ。」
「じゃあもう1つ、あなた方軍隊の着ているその軍服は実はパワードアーマーとかだったりする?」
「いや、ほとんどただの布切れに相違ない程のものだぞ、もちろん中に防弾用の装備もあるがな。」
「………最後に1つ、今まで機械とやらと戦闘になった経験は?そしてそいつらが使ってた武器は?」
「戦闘になった経験はそう多くはないな、武器はほとんどが近接武器だったな、一部銃火器を使うものもいたが射撃精度も高くはなかったな。それがどうした?設計図と合致するのか?」
「いや、むしろ真逆と言っても過言ではないくらいだよ……まず今の質問からして今まで戦闘になった機械達は下っ端も下っ端だろうな」
「そうか…今までの奴らでもそれなりに厄介だったのだがな、だがひとまずお前は信用できることがわかったよ、それだけでも大きな収穫だ。」
「え、いや、これで証明でいいのか?如月…さんって設計図見れないんじゃあ?そしたら俺が正しいこと言ってるかも…」
「ああ、確かに私は設計図なんてごちゃごちゃしたものは見れない、だがお前のようなまっすぐな人間を見る力はあると信じている。それなのに…あのとき…ッ」
彼女の瞳から一滴の涙がこぼれた、出会ってからほんの少しでこう言ったことをいうのもおかしいが強い人だと思っていたため少しあっけにとられてしまった。
「えっと…その…」
「隊長!こちらにいたのですね…っと、そちらは…」
「ああ、えっと…」
「こいつは私たちに協力してくれることになった夢野灯だ、詳しいことは後で話す。それで?何か用事があるのか?」
「ああ、そうでした!つい先ほどここから南西部のプロテクトエリアが機械どもの襲撃を受けており救援を求めるとの報告がありましたので伝えに参りました。」
「南西部の?あそこは一度制圧しきったのに…しつこい連中め…わかった、私は支援の旨を上に伝えてくる。お前はできる限りの人員を集めてきてくれ!」
この時にはもう彼女の瞳から涙は消え、いつもの凛々しい表情にもどっていた。
「Yes Ma'am!」
この慣れない部屋に1人、俺を置いていくなんて、薄情な奴らだぜ…全く……泣いてもいいですか?てかさぁ、転生なのかタイムスリップなのか知らないけどさ!特殊能力もなければであった女の子は心に決めている人がいるとか…そんなの俺の知ってる主人公にはいなかったぞ!
あぁ、虚しい、ま、帰ってくるまで待つしかないかぁ…
とりあえず女の子いっぱい出して主人公幸せにしなきゃ(使命感)