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病院内にて
(あれ…あの時の女の子は……
一緒に病院に運ばれたわけじゃないのか…?)
周りを見渡してみるが女の子の姿は見当たらなかった
(俺は助けることが出来たのか…?)
色々思考を巡らせてみたが判断がつかなかった
やる事がないまま時間が過ぎるとナースが姿を現した
「宮河…孝介さんですね?目が覚めて良かったです
体の調子はどうですか?」
大丈夫ですと答えたが、あの女の子の事が
気になり聞いてみた
「すみません…俺の他に小さな女の子がいませんでしたか?」
「あの子は…別の病院に運ばれました。
あなたより体が小さい分ダメージが大きく
ここより大きな病院へ移送されました」
説明を受けて納得した
そうですか
と返して窓の外を眺めた
特に何かある訳ではないがなんとなく眺めていた
外は真っ暗で無数にある家の光のみを映していた
ナースは点滴の注射を取り替え再び姿を消した
その後出されたご飯を食べ眠りについた