第1話
「『この2人のお話はここで終わったのだった…』っと。」これでようやく私の自己満足の用事は終わった。
私は松南高校に通っている。
2年7組23番蒼井皐月。クラスの中でも割と地味な方。
趣味、要するに私の自己満足というものだ。
それはクラスメイトを題材に小説を書くこと。
今まで書いた小説は、例えばクラスの中でも目立つ方の子、三崎陽菜ちゃん。
そして、陽菜ちゃんと仲のいい田嶋瑠美ちゃん。
この2人の仲の良さを小説に生かし、とある都を探し旅をするファンタジーとかだ。
どうして自己満足と言うかというと、誰にも見せるつもりないし、ただ書きながら妄想して、ストーリーを盛り上げて行きたいから。
「よし、今日はもう帰ろう…。」
私がカバンを持ち、立ち上がったところで、担任の先生に声をかけられた。
私の担任の先生はいかにも先生してますというような先生で、かっちりとスーツを着て、ネクタイは決まって青か紺色。
頭頂部が禿げていて、完全に肥満体型、眉間に皺を寄せて廊下を歩いている。
名前も鬼山。そんな名前をしているからアダ名はオニッキー。
まったくいつも思うがセンスのカケラもないアダ名だ。
「蒼井。ちょっと手伝ってくれないか?」
こんな頼むように聞いてくるが、こんなもの体裁でしかなく、手伝ってあげるしかないのだ。
「構いませんが。」「では頼んだ。」
はぁ。結局こうして先生の言うことを聞いてしまうのだ。




