震撼スパイラルミラーメイズ
迷路の回なのに迷路の描写ほぼナッシングです。
食事を食べた後は、祐史推薦の震撼スパイラルミラーメイズ=巨大迷路にやってきた。
「ここはねー、屋内迷路で壁の部分が鏡張りになってるんだってー。で、どうするー?」
「どうする、とはなんですの?」
幸広の質問に意味がわからず首を傾げたら、御加賀見もそうだったらしくそう問いかけ返した。
「だから、全員で入るー? それとも時間差で入ってタイム競うー?」
「ああ、そういうことですか」
「わ、わたし方向音痴で……」
「こういうのって、方向音痴関係あるのか?」
「ないんでしょうか?」
……わからん。
「出来ればここでタイム競って順番つけたいんだよねー」
「どうしてですの?」
「んー? そうだねー。この後のこともあるしー」
幸広は腕を組んで考え込む様子をみせた。
「この後、ですか?」
「うん。さっきのジェットコースターはお姫様と天使ちゃん、弟君とたつみん、で僕一人で座ったでしょうー?」
「ああ」
「並んでいた関係で、そうなりましたわね」
「まー、あれはあっという間のものだしねー。でも、この後のお化け屋敷と観覧車、この組み合わせ、どう思う?」
「……ああ」
「……!」
「……?」
「……めんどくせえ」
幸広はそれぞれの顔を見て、うんうんと頷いた。
「ではわかってない天使ちゃんの為に説明です。お化け屋敷はその構造上2人~3人での人数制限がされています」
「は、はい」
「観覧車も同様。ここのは4人までが定員制限です」
「はい」
「で、僕達は何人?」
「ご、5人です」
「じゃあ、誰がたつみんとペア組めるのかなー?」
「あ、そういう話だったんですね!」
「はい、正解! ではここでたつみんペア争奪戦開幕です! この後のお化け屋敷、観覧車ではたつみんともう一人でペア、残りは3人で組んでもらいます! その決定権はこの迷路のタイム勝者! 1位の人がまずどちらのアトラクションをたつみんとペアになるかの指定を、2位の人が残ったアトラクションでたつみんとぺアになります! タイムは入る順番を15秒ずつずらし、最初に迷路から出た人が自分及び次から出てきた人のタイムを計っておいてください! あ、ちなみにたつみんが勝ったらたつみんに決定権ないから次の勝者へ権利移行だよー」
「……俺に反論の余地は」
「さあ、そうと決まったらレッツゴー!」
こ、こいつ……。
そんなこんなで迷路は次への布石と利用されたのだった。
あ、迷路は鏡で迷路だった。
うん、感想それだけ。
で、順位はと、言うと。
……まあ後でわかるけどな。
……………………はあ、疲れた。
では次回、たつみんとペアを組むことになったのは誰か!
こうご期待。




