スカイフリーコースター
この回は会話のみの進行となっております。
「じゃー、次は僕希望の絶叫系だねー」
「あー、やっぱり並んでますねー」
「わたし、コースター初めてですー」
「まあ、たいしたことはありませんわよ、きっと」
「へー、お姫様は強いのー? こーゆーの?」
「別に、こうゆうの、というわけではありませんけれど。もしもの時の訓練で、バンジージャンプやヘリからのパラシュートなどはしてますので、それよりは遥かに安全で簡単でしょう?」
「うん、まずその訓練をする意味が知りたいかなー、僕は」
「み、御加賀見さん、すごいです! わたしも見習わないと!」
「え? 今の発言のどこに見習う要素が? 萌田さん、大丈夫ですか?」
「え? あ、はい。大丈夫です。まだ全然疲れてないですよ? お気遣いありがとうございます」
「……兄さん、なんか僕彼女と会話が通じてないような気がするんだけど、気のせいかな」
「気のせいだ。一応会話にはなってる」
「おー、近づいてきたねえ。絶叫してる声が聞こえるよー。みんなはどう? 乗った時叫ぶー?」
「えー、どうでしょうか。初めてなのでわかりません」
「叫びませんわよ、はしたない」
「叫んだ方が、らしい、のはわかるんですけどね、あまり僕も」
「そっかー、じゃあ天使ちゃん、その役目は任せた!」
「わ、わたしですか!? な、なんだかよくわからないけど、が、頑張ります!」
「おー、頑張れー」
「きゃ――――――――――――――――――――――――――――――――!」
「あはははははははははははははははははははははははは!」
「……いて」
「……あ、兄さん大丈夫?」
「……髪が乱れますわ」
「絶叫終了ー! 天使ちゃんナイス絶叫ありがとー」
「い、いえ……。本当に、こ、怖かったので……」
「兄さん、どこか痛めたの? 声したけど」
「なんであの風圧で聞こえるんだそれが。……まあ問題ない。ちょっと思ったよりガタガタして身体ぶつけただけだから」
「嫌ですわ、髪が乱れましたもの。化粧室行きたいですわ」
「うん、君達マイペース過ぎだよー。絶叫系の醍醐味ゼロ! はははー」
「まあ、それはそれとして、次は休憩ですか」
「うん、じゃあ次はお昼行こー!」
…………はあ、疲れた。
そして実際のコースター描写ゼロ。
逞しい空想にて補足願います。




