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とあるクラスメイト(女子)たちの会話

他者群像視点・女子バージョンです。

「見てこの雑誌の服。超かわいくなーい?」


「あー、いいねー。買うの?」


「無理無理ー。あー、御加賀見さんかもえちゃんレベルの顔とスタイルだったらなー」


「あー、それわたしもー。羨ましーよねー」


「えー、どっちのがいいー?」


「わたしは断然御加賀見さん! ちょーぜつきれー。あんな美人に一度は生れてみたい!」


「わたしは綺麗系より可愛い系がいいなー。もえちゃん、女の子ドリーム満載の姿じゃん」


「年いくと綺麗系のが有利だって。大人っぽい服とかも着たい放題だもん」


「んー、わたしはかわいー服のが好きだしなー。あんま綺麗だと、かわいー服合わないじゃない。もえっちのがいいかな、やっぱり」


「わたしはどっちも嫌かな。変なストーカーつきそうで怖い。普通がいいよ」


「ストーカーか、確かにー」


「でも美人とか可愛いからとかでつくもんじゃなくない?」


「確率は上がりそうだけどねー」


「ストーカーって言えばさ、辰巳君ってそれ?」


「なにそれ」


「いっつも御加賀見さんと一緒じゃん」


「えー、まだそんなこと言ってんのー。どー見ても逆でしょ。辰巳に御加賀見さんがくっついてんの」


「あと、もえちゃんとゆっきーもだよねー」


「もえちゃんのはなんか保護者を慕うって感じの懐きかただよねー」


「ゆっきーが辰巳君にべったりなの目の保養だわー。ゆっきーの犬っぽいとことか、辰巳君がちょっと嫌がってるとことか。萌えるわー」


「え、あんたそーゆー趣味。近寄んないでよ、わたしはパス」


「んー、でもそれもわかるなー。微笑ましいしねー」


「あーねー」


「辰巳君ってどーゆー人? 他の3人は目立つからわかるんだけど」


「えー、ちょっと地味?」


「暗くない? 無口?」


「暗くはないよ、話してみると。あんま喋んないのは本当だけど」


「あの3人と比べると顔もフツーだよね」


「あ、わたし中学一緒。弟がちょーかっこいーの。優等生でイケメンでモテモテだった」


「あ、わたしだったらその環境グレそー」


「本人まったく気にしてなさそーだけどねー。どっちかってーと嫌がってる? その弟もドのつくブラコンで辰巳にべったりだったし」


「えー、嘘、見たい。見て見たい。萌るー」


「はあ、あんたのそれもういいから」


「でも辰巳君って何者?」


「何気にハーレムだよね。恋愛関係とは言わないけど、美形の高スペック人間達にモテモテ」


「わからん」


「んー、わたしはちょっとわかるかもー」


「え、なになに」


「なにかあったの?」


「いや、本当にちょっとしたこと。この前廊下歩いてたら、先生にプリント教室まで持ってくように渡されてさー。断りきれなくて受け取ったけど、量がすごくて。なにこの量ふざけんなと思いつつよろよろしながら持って歩いてたら、通りかかった辰巳君がひょいっと持ってくれてさ」


「ふんふん」


「でもゆっきーとかもしてくれそーだよね」


「で?」


「うん、で、わたしがお礼言ったら」


「うん」


「別に、お礼言われることなんかしてないだろ。それより用があったんじゃないのか。これは俺が運んでおくから、行けば、って」


「おー」


「実際用があったから助かったんだけど、なんか、スマートだったんだよねえ。押しつけがましくないし、わたしのことちゃんと見ててくれてるってゆーか。彼氏じゃちょっと物足りないかもだけど、旦那にするんだったらこーゆー人がいいなあなんて、ちょっと思った」


「それ、御加賀見さんの前で言ったら……」


「うん、存在消されそう」


「わかってるって。だから辰巳君じゃなくて、こーゆー人って」


「うん、それでもきっとアウト」


「……ここだけの話にしておいてね」


「わかった」


「でもさ、結局」






「辰巳君って、何者?」

次回からはテーマパーク編、の予定です。

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