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『塔』の掃除人  作者:
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塔とトミナミ村

トミナミ村には、時々塔から学者が降りてきて、新しい発見や新種の生物などの知識を披露する。

その知識により自分の研究を深めたり、技術を磨いたりする村人。中でも才能を認められたものは塔に学者として受け入れられ、または他の国々から大金で雇われることもあり、その学習意欲は高い。


カーン カカカカ カン

日中、村には時おり鐘の音が響く。

学者が話を始める合図だ。

鳴らしかたにより分野、学者がわかるようになっていて、興味のある者はその音がする場所へ集まり話を聞く。

場合によっては店を閉めたり、運び途中の荷車ごと持って集まる住民もいる。


生物を巨大化させる方法から巨大野菜の作り方。金属の混合率による性質の変化。浮遊石を利用した軽量化。

塔の東にある、実験場と化した地から見つかった新種の鉱物。


その知識は塔が許可したものだけといっても多岐に渡り、知識の欠片だけでも一財産築くチャンスだと商人までもが集まることもある。

詳しい知識はこの機会に塔から商人を通じて高額で売られ、様々な国に広まって繁栄の手助けになっている。塔はその金により学者たちの研究と生活を維持しているのだ。


そして知識を蓄えた村人は新たな知識を産み出す学者となるか、それには及ばずとも識字率や生産力を身に付けることができるため、他の地域の村人よりも圧倒的に恵まれた生活をおくれている。

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