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第9話 キリマンジャロ登山開始

 朝は気分良く目覚めた。何をおいてもまずキリマンジャロに挨拶をしなければ。雲一つかからず頂上がくっきりと浮かび上がっている。見事な美しさだ。アンボセリサファリからのように大草原を前面にした壮大な光景とまでは行かないが、YMCAの窓からこれほどくっきりとした姿が見られるとは。


 アンボセリからはキリマンジャロは南に見えるが、モシの町からだと正反対で北に位置している。頂上より東にマウェンジ峰があり、本峰より1400mほど低い。アンボセリからは左に見えていたがモシからだと右に見える。なだらかなキリマンジャロにあって少しいびつな感がしないでもないが、あったほうが自分の居場所が分かり易い。


 受付に洗濯物を依頼した後、早速登山の申し込みをする。US$で350ドル。やや高い。日本円で50,000円ぐらいだ。ハット(山小屋)で4拍5日、3食、ガイド、ポーター付きだからこんなものか。今まで登山をするのに入山税を払ったことはなかったが、これぐらい有名な山になると必要らしい。それも込みだから高くはないのかも。その入山税だが聞くところによると、昨年からいきなり倍ぐらいに値上がりしたそうだ。

 明日の登山の申し込みは自分で6人目で日本人女性も一人いるそうである。日焼け止めクリーム、アスピリンを買いに出かけたがクリームはどこにも売ってなかった。


 夕食前にナイロビの HOTEL IQBALで知り合っていた日本人の若いカップルに再会した。彼等はナイロビの後、ナマンガ、アリューシャで1拍ずつして昨日YMCAに到着したそうである。明日はYMCAとは別の個人運営の登山ツアーに参加するそうだ。そんなのがあるのは知らなかった。

 夕食時30代と思われる外人さんのカップルに声を掛けられた。ナイロビのナショナルパークのツアーで同じグループだったそうだ。確かに見覚えがあった。この後、モンバサに向かうそうだが、真夜中に到着するのを気にしていた。


  

 翌朝、好天の中目覚める。

 いよいよ、今回の旅の最大のハイライト、キリマンジャロ登山のスタートである。日本の皆さん、やりますよ。

 YMCAから出発点のマラングゲートまでは、ドイツ製の車で移動する。車窓から見えるバナナやコーヒーの樹が良いムードを醸し出してくれている。いよいよキリマンジャロだぞ、という実感がひしひしと湧き上がってくる。


 同じグループのメンバーは40代と思われる日本人女性1人に、ドイツ人、中国人の夫妻、それに自分の4人である。マラングゲートで夫々が入山名簿に記入した後、ポーターを決めるのに延々1時間半待たされた。まあこれは勝手知ったるアフリカスタイルで、郷に従うに限る。

 

 13時にやっと出発だ。ガイド、4人のポーターとともにグループを組むのかと思っていたら勝手に行けとの事。ほほう、これもアフリカスタイルか。うん、この方が良い。マイペースは得意である。 


 標高はモシの町が800 m、マラングゲートが1700m、マンダラハットが2700m、ホロンボハットが3750m、キボハットが4500m、ウフルピーク(キリマンジャロ頂上)が5895m である。


 出発後、すぐにみんなと離れてしまった。たぶん自分が最後尾であろう。初日の宿泊地であるマンダラハットまでは楽な登山であった。16時に到着した。

 道はなだらかで一本道。途中に沢があったりして水が気持ち良い。名も知らぬ小さな高山植物が数多く見られた。名前は取り敢えず、Mountain Flowers としておこう。


 個人運営のツアーで参加した日本人の若いカップルは16時40分頃到着した。14時に出発したそうである。自分とほぼ同じペースだ。


 スープで始まる夕食はまずまず満足である。夜空いっぱいの星が美しい。今日は晴れ、時々曇りだったが、明日は快晴かな?

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