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第5話 再び、ナイロビへ

 再び、ナイロビに戻ってきた。ケニア滞在のヴィザをマルティプル(数次)にすべく、イミグレーション(入国管理局)を訪ねてみたがわずかに間に合わず、来週再訪問する事になった。それにしても40ドルとはずいぶん高い。ヴィザに限らずケニヤは外国人からはできるだけふんだくろうとしているように思える。貧困国故に仕方ないのかな。


(今考えるに、なぜ日本出国時に一次ヴィザにしたのか理解できない。初めから数次ヴィザにしておけば無駄がなく、手続きも簡単なのに。両国間での決め事があったのだろうか?)


 宿は、Hotel Salama。ダブルベッド、朝食付きで360ケニヤシリングとまずまず。久しぶりに石鹸で身体を洗った。


 初めに宿泊したIQBAL HOTELで知り合った面白いケニヤ人に再会した。彼はBobという名でキクユ族だそうである。てっきりIQBAL HOTELの従業員かと思っていたが、旅行会社に勤めているそうである。

 Bobを通じて、ケニヤのもう一つの動物保護区である、アンボセリへのサファリツアーを申し込んだ。


(この時のBob との会話があいまいである。自分ではIQBAL HOTELで再会して、そこで彼を通じて申し込みをしたように記憶しているが、事務所でなく他のホテルの食堂で手続きができるのだろうか? どうも日記が曖昧でいけない)


 ゆっくり休むつもりが、蚊の所為かベッドの所為か分からないが、朝方まで眠れなかった。やはり自分には安価なホテルの方が合ってるようで、翌日から再びBob のいるIQBAL HOTEL に3泊する事にした。


 その後、銀行の両替所で日本人女性に遇った。彼女は退職後、5月からいろいろと周遊しているそうで、一度別行動をとった友人(男女は未確認)とナイロビで再会するそうだ。

 昼食は彼女とIQBAL HOTEL で、夕食は一人で昨日と同じSAMAGAT HOTELで摂った。夕食時のオックステール・スープは凄く美味しかった。見た目は黒っぽく、非常に濃厚な味だ。


 ゆっくり休めた。やはり安宿こそ我が宿である。IQBAL HOTELの食堂での朝食後、Bob にアンボセリへのツアーへの残金を払って、手続き終了。その後Bob に頼んでヴィデオカメラの充電をしたのであるが、後に従業員の許可なく使用してはいけないと上役らしい従業員から注意を受ける。

 その時の会話である。


”Did you use Outlet?"

"Yes."


"You have to get Permission."

"I told Bob."


"He is not IQBAL. I am IQBAL."


 ここで初めてBobがIQBAL HOTELの正社員でないのが分かった。ボランティアかアルバイトか?


"You have to pay."

"How much?"


 この時、彼はかなり大きな金額を言った。たぶん10ドルとか?

 初対面だったのでよく分からなかったが、恐らくジョークだろうとニヤッと笑ってみせたら、案の定彼も又同じように笑い返してきた。


"Next, tell me."

"O.K."


 これにて、一件落着。オールクリアである。

 その後、顔を合わすたびに


"Oh, Japanese."

と言って、愛想を振りまいてくる。

 妙なきっかけで親しくなってしまった。


 この日は気楽な気持ちで、ナイロビナショナルパークの日帰りサファリツアーに参加してみた。車は天井をオープンにできないタイプなので、写真もヴィデオも撮りづらい。ドライヴァーの性格もマサイマラツアーの人のように快活ではない。

 それでもメスライオンが見られたのはラッキーで、2頭のメスライオンから20m の場所に腹を抉られたシマウマの姿があった。


 このナショナルパークでマサイマラでも一緒だった深水さんに再会した。以前に聞いていたとおり、日本からのグループと合流して、レンタカーでやって来たそうである。しかもキリマンジャロへもレンタカーで行くそうだ。


(この深水さんという日本人男性がよく思い出せません。マサイマラサファリツアーに出発する前日に遇った日本人か、それともナクル湖で同じロッジで相部屋になった日本人か? どっちだ、どっちだ? 日記が曖昧過ぎ)


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