最終話 インド経由、帰国へ
飛行機は順調にインド・ボンベイに到着した。今日はインド航空指定のホテルで休憩を取った後、午後の便で帰国する。半日のトランスファーである。
ホテルの送迎バスは随分遅い。別に驚きはしない。もうすっかり慣れている。40分程、待たされた。ホテルでの朝食には間に合わず、昼食時に朝食、昼食を同時に提供すると言う。それもヴァイキングがメインのようだ。それって、意味あるのか? まあ良い。明日は日本だ。話の種になるであろう。
昼食までには時間が有るので、部屋に入りバスを使う。空港への送迎バスの出発時刻までには十分時間があるつもりでいた。ところが予定外の事が連発する。一つはボンベイのナイロビとの時差はてっきり+2時間だと思っていた。+2時間半だった。
もう一つは昼食の支払いを要求された事。これの説明に30分を要した。都合1時間のロスが生じ、昼食のヴァイキングに間に合わず、不味い一品料理を食べる羽目になってしまった。
さて帰国便である。時間通りゲートインしたのだが、一向に搭乗できる気配がない。何でも、右のエンジンに異常が有るとの事である。嫌な予感! 自分としては、有料で良いから空港に一泊して、安全な別便に乗り換えたいものだ。
しかしながらテスト飛行の結果、3時間遅れで出航する事になった。くわばら、くわばら。
帰国便はインド・ニューデリー、タイ・バンコックを経由して日本に向かう。その都度、日本人乗客が増えてきて帰国ムードが高まってくる。そんな中何事も無く、そのまま3時間遅延で無事関西空港に到着した。ヤレヤレ。
帰国管理、検疫を難なく通過した後荷物を待ったが、いつまで経っても出てこない。案内係を通じて訊いてみた。それもそのはず、荷物はボンベイに保管されているそうである。
ボンベイで乗り継ぎの時確認が必要との事で、それをしないと積み替えてはくれないそうである。次の便で送って貰える事になり一安心。
これ迄の海外一人旅で乗り継ぎは何度も経験しているが、どこが違うのだろう?
そうか。荷物を機内に残したまま、空港の外に出たのは初めてだったか。
これ迄のと違って、初めての『途上国』の旅だった。途上国ならではの『きつさ』には閉口した事も幾度か有ったが、独特の味わい深さも経験し、終わってみればすごく記憶に残る貴重な一人旅だったように思う。
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完




