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第31話 帰国の準備、再びナイロビへ

 相変わらず、朝は苦手だ。朝食を途中でやめて大急ぎでバスターミナルへ行き、すぐ飛び乗った。自分の指定席に他の人が座っていたので乗務員にティケットを見せたら、別の座席に座っている人を立たして座らせてくれた。指定席でも空いていれば座って良いという事か。なら、何故私の指定席に座っていた人を立たせないんだ? 最後に着席した人を立たせたのか?


 バスはモンバサで30分間の休憩の後、ナイロビに向け再出発する。本来の指定席では窓側だったが、通路側になったので外の景色がよく見えない。そんな事があったが、バスは珍しく定刻に到着した。

 インド航空に帰国便のリコンファームの為の電話をかけ、やっと繋がったと思ったら、事務所は閉店していた。


 日本レストラン『日本人倶楽部』で夕食後、”IQBAL HOTEL" にもしや大淵さん達が宿泊してないか調べたもらった。

 ”見つけた!” と思ったら、ぬか喜びだった。彼等は昨日一泊して今朝モンバサに向け出発したそうだ。丁度自分とは入れ違いになったようだ。

 今日宿泊の ”SAMAGAT HOTEL" は少々高いがなかなか良さそうだ。久しぶりに温水シャワーを使ってサッパリした。


 翌日。

 ホテルを ”IQBAL HOTEL" にするか迷ったが、連泊する事にした。再度インド航空に電話を入れたら、ティケットを持参して来てくれという事になり、結局明日20時30分に空港に行く事になった。

 昼食は日本レストラン ”赤坂” でランチを食べた。客の半分は日本人である。日本人にはやはり日本食が合っているようだ。

 その後、ナイロビ滞在も明日までなので、土産物店をのんびりと見て周ってみた。VISAカードが使えたので助かる。


 初めて街でヴィデオを撮ったが、サファリやキリマンジャロ、海や島とは勝手が違い何か撮りにくい。市街地の一角

にあるウフルパークに足を運んでみた。15~16歳ぐらいの黒人男子が笑顔で、手を繋いで歩いている。ゲイかな?

 桜の樹ぐらいの大きさの樹が広々とした公園の外縁部にたくさん植えられており、紫の美しい花が咲き乱れている。これが有名なジャカランダであろう。これだけたくさんだと実に荘厳である。


 昨日と同じ "日本人俱楽部” で夕食後、ホテルに戻り屋上に上ってみる。街中にも、ジャカランダの紫色が随分見られた。部屋に戻り、最後のヴィデオを撮った。カメラに向かって喋るのはどうも照れくさい。


 翌日。

 東アフリカ最後の日である。午前中は土産物店を見て周り、午後からヒルトンホテル近くのロータリーをのんびり歩いていると、マサイマラ・ツアーで声をかけてきた一見紳士風な男性にまた声をかけられた。

 例によってマサイマラ・ツアーの客引きである。マサイマラ・ツアーは終えたのでもう帰国すると言うと、空港までのバスを用意すると言う。辞退するとプイと横向いて行ってしまった。

 相手に可能性が有るうちは熱心だが、無いと分かると急に不愛想になる。仕事熱心だが、人間性はイマイチかな。


 空港まではKenya Airway のバスが事務所近くのホテルから出ると聞いていたので早めに待機していたが、20分過ぎてもやって来なかった。場所を間違えたかな?

 やむを得ずタクシーにするが、タクシー代のKシリングが無い。空港に到着後、両替をしなければならない。何人かのタクシードライヴァーが額を言って客引きをしてきた。300Kシリング以上のは即、断ってたら270Kシリングという声がかかった。

 何ドルか? と訊いたら、20ドルだと言う。1ドル=20Kシリング=140円である。従って、270Kシリングなら、13.5ドルであるが、計算が苦手なのか? それも有ろうが、恐らくごまかせると思ったのであろう。どっこい、日本人は計算には強い。ましてや私は…いや、自分は大した事は無いが…。


 少し頭にきたので、

 ”You are not clever!"


と、言っておいた。


 その後、240Kシリングと言うのが現れたので、支払いは空港で両替した後でも良いそうなので商談成立。両替後、このドライヴァーに好感が持てたので、タンザニア・モシのYMCAで日本人から頂いたインスタントラーメンをプレゼントしてあげた。


 さあ、日本へ帰ろう。先ずは、インド・ボンベイへ。

 さよなら、ケニヤ、タンザニア。またいつか、再訪する事はあるだろうか?


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