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第30話 マリンディでリゾート気分

 朝一番でマリンディ行きのバスに乗る。

 マリンディに到着後、"Traveler's Inn" を探していてバスで隣席だったイギリス人男性に声をかけられた。"Traveler's Inn" は空室はないので "Metro Hotel" をシェアーしないかと言う。即、O.K.した。部屋代は一人分59Kシリングと随分格安である。石牢のような部屋ではあったが、コスパは十分高いと言える。


 彼と昼食をとった後、一人でサンドビーチを歩いてみる。次々と物売りから声がかかるが全てお断り。ビーチサイドにはプール付きの立派なホテルが点在しており、好天ならリゾート気分を満喫できそうだ。砂は白い粉のよう。今日のところはのんびり歩くだけにしたが、明日からは思い切りエンジョイしよう。マリンディのマンゴージュースもすごく美味しい。


 翌朝、ホテルは"Traveler's Inn" に代わった。部屋は前日同様、石牢ムードでもう一つ落ち着かない。

 終日楽しむつもりで白砂のビーチに行ってみる。干潮に近く、プリズン島を思い出す。遠浅を歩いていて、いくつか珍しい生物を発見した。中でも奇妙だったのは赤っぽい色をした細長いグニャグニャしたヤツで、中ほどを指に乗せるようにして持ち上げると、そのへんの肉が逃げてしまってちぎれそうになる。動く時は伸び縮みが激しい。一体コイツは何物であろうか。

 その他には、子供の頃実家のビーチでよく見つけた、甲羅がハマグリみたいな『ハマグリガニ』によく似たカニがいた。

 午前中の干潮時には泳げそうもない。それなら、カメラ、ヴィデオを持参すべきだった。


 午後からはゆっくり出かけ、20分程泳いだ。ビーチは白砂が美しいが、海中は枯葉だらけで美しいとは言えない。

 一泳ぎの後、ビーチにあったチェアーを使おうとしたら、現地のオッサンがマットレスを持ってきてくれた。椰子の樹の下で20~30分寝ころんで、リゾート気分に浸り良い気分であった。

 少し場所を代えてみようかと準備していたら、20歳ぐらいの青年がやってきてこれはホテルのモノなので、利用者は全員100Kシリング払ってくれと言う。それなら、先に言えば良いものを。持ち合わせが無いので、明日払う事を約束した。


 翌朝、10時45分にシュノーケリングツアーの迎えの車が来る事になっているので、その前にヴィデオを撮るためにビーチへ足を運ぶ事にした。昨日約束した100Kシリングを払ったが、相手が怪訝そうな顔をしていた。もしや『明日払ってくれ』ではなく、『明日から払ってくれ』だったのかな?


 ツアーの車はなかなか来ない。さては騙されたかな…と疑い始めた頃、漸くやって来た。マリンディの海岸から沖へ1.5キロの場所がサンゴ礁だらけで、その上に乗る事ができる。そこには熱帯魚が餌づけされており、まるで自然の水族館のよう。プリズン島で観たイソギンチャクと小さな熱帯魚のペアーも海中で観られた。

(この頃はまだ熱帯魚の名が『クマノミ』である事は知らなかった)


 海で泳いでいるタコを観たのは初めてだった。捕まえたかったが逃げられてしまった。その後、砂浜だけの島に短時間上陸した。水も砂もすごく美しく実に気持ちが良い。2.5時間のツアーだったがもう少しゆっくりしたかった。


 帰国日が近づいてきたので、帰国便のリコンファームの電話を公衆電話からかけようとしたがかからず、小銭も戻ってこなかった。理由は解らずじまい。


 折角海岸の美しいリゾートに来ているので、旅の終りにロブスターを味わいたいと思い、高級レストランで18時30分に予約した。その際、現物を見せてもらいそれを所望した。

 予約した時刻に再度訪れた。予約済みの旨告げて待った。運ばれてきたのは予約時に所望した大きい2切れでなく、小さな4切れであった。更に、価格が250Kシリングのはずが300Kシリングだと言う。

 ロブスターは調理済みだし、それが300Kシリングなら300Kシリング払ってやろう。だが、黙って払う訳にはいかない。

支払い時に、クレームだけはきっちりつける事にした。


「昼間、予約した時に見せて貰ったモノとはサイズが全然違う。250Kシリングだとの説明を受けた。実際に出されたものは小さくて300Kシリングだって? 私が昼間予約したときの従業員を呼んでください」

「彼はもう帰りました」


「先ほど、そこに年配の方が居りましたね。彼と話したい」

「彼は英語が話せません」


「貴方が通訳すれば良いでしょう」

「少しお待ちください」


 5分ほどして、彼が戻ってきた。開口一番、

「250Kシリングで良いそうです」


 私は支配人だと思われるその年配の白人と話したかった。ホテル勤務の白人が英語を話せない事などあり得ない。ただどういう流れでそうなったのか知りたかっただけ。さては、クレーマーと思われたか⁉

 正当なクレームをつけて、その上で300Kシリング払うつもりだった。話ができないなら仕方がない。250Kシリング払う事にした。


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