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第2話 ナイロビ

 ナイロビ行きのインド航空機はまたまた2時間遅れて出発、ナイロビには0時半に到着した。ナイロビ空港は流石に標高1700mだけあって涼しい。機内で一緒だった彼女と相乗りで私の宿泊先である New Stanley Hotel へ。彼女はそこから自分のホテルへ。

 ここでちょっとしたショックあり。日本で予約してもらった時は一泊16ドルとの事だった。ところが、ここでは何と80ドルと言われた。どちらのミスだ? 日本のHIS かナイロビの New Stanley Hotel か?

 真夜中の2時である。取り敢えずは、ここに宿泊するしかない。それにしても16ドルが80ドルとは!

 部屋に入って考えてみる。どうやら米セントとケニヤシリングを間違えたもののようだ。


(日本に帰国した後、HIS を訪ねてみた。彼らのデータベースには16ドルとなっているようだ。旅は楽しかったのですっかり忘れていて、肝心の領収書が見当たらない。これじゃ、証拠が無い。

 今改めて考えてみると、Hotel の詐欺ではないかと思ったりもする。ナイロビの博物館ではケニヤ人なら10シリング、外国人は100シリングとなっていた。このホテルも16ドルはケニヤ人料金ではないだろうか。それを解っていて国際データベースを国内用の料金を掲示しているのではないだろうか? 


 改めて、ケニヤの通貨をネット検索してみる。1990年9月7日のケニヤ、日本、アメリカの通貨レイトを調査してみる。  

 おやおや? ちょっと違うぞ。


 1USドル=140円

 1ケニヤシリング=7円

 1USドル=20.7 ケニヤシリング

という事が分かった。今まで私は何を検索していたのか?


 つまり、80ドル=11200円

 1600ケニヤシリング=11200円。


 結論的にHIS の担当女性が1600ケニヤシリングを1600USセント即ち16USドルと間違えたと考えられます。

 長らくの疑問が晴れてすっきりしました。35年前のあの日、ホテルの部屋で寝ぼけ眼で考えたのが正しかった事になる。   それにしても、夜中の4時間の滞在で11200円か! バックパッカーとしては、とんでもない大出費だったな)



 ホテルをチェックアウトした後、観光案内所を探して歩いていたら、サファリ・ツアーの客引きの中に観光案内所のスタッフがいて、

「サファリに行きませんか?」

としっかりした日本語で声を掛けられた。これまでの海外の旅で観光案内所のスタッフには好印象を持っているので躊躇なく彼に事務所まで案内して貰った。

 どうもサファリ・ツアーの案内だけでなく、ここでもツアーの運営もやっているようだ。

『マサイマラ・ナクル湖、キャンプサファリ5日間』を申し込んだ。ツアー料金は6000シリングとかなり高い。


(日本語のパンフレットがあったのか憶えてな~い)


 取り敢えず、今日、明日の宿は ”地球の歩き方” 推薦の ”IQBAL HOTEL”を決めた。何とダブルルーム、一泊素泊り150シリングと安い。前日の10分の1以下だ。昨日の女性と泊まれば75シリングだわ。

 翌朝は曇天で、少々寒かった。イメージとは裏腹に1700m の高地だけの事はある。晴れてくると流石に暑い。


 午前に博物館でケニヤの歴史に触れてみたが、何も印象には残ってなくそれよりも、入館料がケニヤ人の10シリングに対して外国人が100シリングと10倍なのには、いささか驚かされた。ちょっとひど過ぎませんか?


 ホテルの食堂に日本語を話すケニヤ人がいる。なかなか明るくユーモアがあり面白い奴だ。

 夕方、若い日本人男子に遇った。レンタカーでサファリをする日本人を探しているそうである。見つかると良いが。

 ホテルでの夕食時、しょっちゅうこちらに視線を投げかけてくる若い美人が居たが、彼女は何物か? 茶色っぽい顔をしていたが。

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