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ミッドウェー海戦の兵装転換 6
それから、考えておかねばならないのは、飛竜の第二次攻撃隊が出たかどうかということである。
実際の戦いでは攻撃に参加できる航空機は飛竜の艦載機だけであったので当然攻撃ということになるのだが、ここでは百機以上の攻撃隊が敵機動部隊に向かっている。
つまり、敵を粉砕してくる可能性が高いのだから、燃料タンクを修理しながら攻撃隊が帰ってくるという選択肢もあるのである。
だが、ここは史実通り攻撃に出るという選択肢を取りたい。
その理由。
目の前で空母三隻が炎上している。
発艦できる航空機があるにもかかわらず攻撃せずに待っているということは難しいだろう。
それに万が一攻撃が失敗に終わるといこともあるし、攻撃には成功したが撃沈までは至らなかったということもある。
トドメを刺すためにも出すべき。
そのような判断になったと思われる。
ということで、史実通り、友永大尉率いる戦闘機六機と艦攻十機が出撃する。