ミッドウェー海戦の兵装転換 55
敵の機動部隊がミッドウェー島近くにいる。
この前提があれば当日の作戦は大幅に変更しなければならない。
だが、それをおこなうにはもうひとつ条件を加えなければならない。
日本海軍に蔓延る小役人体質の排除。
どうしたら日本軍は勝てたか?
このテーマで多くの架空戦記は書かれ、無双するわけだが、それはすべてカタログスペックで論じているもので、戦う人間に気質について一切考慮されていない。
ついでに言えば、それらの無双戦記に描かれているものは、作戦立案時の日本海軍の参謀と同レベル。
つまり、すべての条件が完璧に揃った状態で作戦どおりにことが進んだときの戦闘である。
話は逸れたが、当初の作戦を新しく加わった状況で変更できるか?
実際にこの条件が加わっても赤城艦橋での決定は、偵察機の数など当日の予定の変更は一切なかったことだろう。
つまり、日本が勝つには指揮官や参謀を現代の思想を持った者に入れ替えるしかない。
まあ、それを言ってしまえば、身もふたもないので、今回はその情報をもとに作戦会議をおこなうところから始めることにしよう。




