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ミッドウェー海戦の兵装転換について  作者: 田丸 彬禰


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ミッドウェー海戦の兵装転換 53 索敵の強化 作戦の変更

ミッドウェー海戦での敗因のひとつに敵の急降下爆撃機の接近に気づかなかったことだ。

具体的にいえば、対空レーダーが最も必要としていた南雲艦隊の艦に備わっていなかったことだ。

信じられないことだが、南雲艦隊の後方で貴重な燃料を消費しただけの役立たずの鈍足戦艦部隊の一隻である日向にそれは設置されていた。

実際、南太平洋海戦ではレーダーで敵の接近を察知したものの、攻撃を受けているから完璧に防げたというわけではないのだが、あれだけ完璧な奇襲という形にはならなかったのでないかと思える。

しかも、南太平洋海戦時と違いミッドウェー海戦では空母上空には四十機の戦闘機が上がっていたのだから、その一隊を振り分けただけで三隻全部はともかく一隻くらいは救えたのではないかと思える。


そこで、空母は四隻で他艦より先に日本戻っていた加賀にレーダーが設置されていた場合を見てみよう。



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