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ミッドウェー海戦の兵装転換 52
今回の大目標はミッドウェー島を占領すること。
そして、そのために島の敵戦力を排除しなければならない。
戦闘機こそいないもののミッドウェー島にはホーネット所属部隊を含めて相当数の航空機が残っていたのだから、このまま上陸を始めては上陸部隊は大きな損害を出すことは確実。
本来であれば、すべての空母を沈め日本艦隊の脅威を取り除くことができたのだから、改めてミッドウェー島空襲を再開すべきところである。
だが、海軍上層部は極言すれば俯瞰的にものを見ることができない単なる戦争屋。
目の前に攻撃できる船が存在するかぎり、大目標よりもそちらを攻撃することを優先させる。
当然第四次攻撃隊は艦船攻撃を命じられ、飛竜から戦闘機十六機と艦爆二十機、瑞鶴からは戦闘機十六機と艦攻二十四機が発艦する。




