ミッドウェー海戦の兵装転換 41
ただし、このままでは沈没する空母が一隻増えるだけになりかねないので条件も少し変更する。
ウィキペディアに載るミッドウェー海戦の敗因を読むと、負けるだけの要素が満載である。
日本海軍上層部の傲慢な姿勢はもちろん話にならないものはあるが、官僚体質が蔓延る組織というのも敗因の一つだったと思われる。
ミッドウェー海戦前に大幅な人事異動をおこなった。
その結果がどうなったかといえば、ベテランの代わりに訓練不足の搭乗員が大量に加わった。
さらにそれは整備士などもその対象だったらしく、飛竜において兵装転換をおこなう者がベテランから新人に変わったという話があるので、他の空母でも同じような事例は多数あったのであろう。
人事異動が能力の均一化するうえで重要なのはわかるが、大きな作戦の直前に定例の人事異動をおこなうことに疑問を持たなかった海軍の組織がどのようなものか想像はつく。
批判ついでに書いておけば、終戦直前日本は深刻な燃料不足になる。
だが、機動部隊の後ろについてきた戦艦群とその護衛が浪費した燃料はそれを賄うだけのものがあった。
作戦にどうしても必要ならともかくどう見ても不要。
それなら動くべきではなかった。
ただし、上層部の慢心や官僚組織の弊害はそのままで進める。
ここでおこなうのは偵察の密度。
結局、敵を早く見つけた方が有利なのだが、ミッドウェー海戦での偵察は非常に雑であった。
いないことを前提におこなっていたかのような。
もうひとつは防空体制の改善。
結局、戦闘機の機数が足りず第二次攻撃隊の戦闘機を転用したことが攻撃隊を出し遅れた原因のひとつだから、ここに関して改善すれば効果はあると主wレる。
それには瑞鶴の戦闘機は頼もしい。
まあ、実際に瑞鶴が参加した場合にはそのようなことにならなかったであろうが、ここはそれで進めることにする。




