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ミッドウェー海戦の兵装転換 32
史実では第三次攻撃隊となる友永大尉率いる戦闘機六機と艦攻十機が出撃したのは十三時三十分。
ここでの第二次攻撃隊が戻ってきたのは十二時。
出撃時間を遅らせれば戦闘機十機以上と艦爆十八機、艦攻十機で出撃できることができることになる。
問題は三隻の空母をやられた日本軍の指揮官にそのような判断ができるかということだ。
頭に血が上り、準備でき次第次々と出撃させる、日本伝統の戦力を小出しする逐次投入は十分にあり得ることだ。
おそらく、ここでもそのようなことをおこなわれたであろう。
すでにヨークタウンは航行不能になっており、さらに第十七任務部隊も発見しているので、当然そちらを攻撃するだろう。
だが、その場合敵戦闘機は二倍。
史実通りに魚雷二本を空母に命中させられたかは疑問である。
それどころか全滅もありえる。
そういうことで、可能性は高いのを承知のうえで、今回は「友永隊の史実通りの出撃」は見送り、艦爆隊の準備を待って同時発艦を選択することにする。




