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ミッドウェー海戦の兵装転換について  作者: 田丸 彬禰


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19/68

ミッドウェー海戦の兵装転換 19

この頃の日本海軍の戦闘機隊の無双ぶりは多くのところで語られているわけなのだが、相手がワイルドキャット、さらに数が同数となると、言われているほどの戦果が挙げていない。

珊瑚海海戦での日本軍戦闘機十九機、アメリカ軍十七機の戦闘ではワイルドキャット六機と、雷撃機除けを兼ねて飛ばしていた艦爆を十五機落としているだけで、海戦防空にあたっていたうち十一機の戦闘機は無事、さらに守るべき艦攻や艦爆を相当落とされている。

それはミッドウェー海戦の第一次攻撃隊でも同じ。


話は少しそれたが、戦闘機とともに上がっていた落とした爆撃機をどう判断するかは難しい。

とりあえず、戦闘機の半分として戦闘機十四機撃墜としておこう。


四空母から発艦した戦闘機はこの時の倍の三十六機。

アメリカ軍の損害は倍の二十八機としておく。

つまり、防空にあたっていた二空母から六機の戦闘機と四機の爆撃機がヨークタウンへの着艦を求めるということになる。


合計では百二十七機。


飛竜以上の過載に思えるのだが、実はヨークタウンの搭載能力が活きてくる。

九十機。

これはかなり大きいといえる。


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