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ミッドウェー海戦の兵装転換について  作者: 田丸 彬禰


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ミッドウェー海戦の兵装転換 16

実際は飛竜や蒼龍にも修理不能と思われる機体は多数あっただろうし、飛行甲板の広さから、着艦直後に投棄処分はおこなわれただろう。

とりあえず、投棄する航空機についての話は後回しにして、史実でも第三次攻撃隊となった友永隊長率いる戦闘機六機と艦攻十機の攻撃についてみてみよう。


その前に史実ではなかった百機を超える大部隊の攻撃に晒されたアメリカ第十六任務部隊の空母エンタープライズとホーネットであるが、あの数の来爆撃に晒されれば沈没は免れなかったことだろう。

最悪でも発着艦不能ということになったはずである。

つまり、アメリカ軍も残った空母ヨークタウン一隻。


そこに友永隊が攻撃に向かったということになる。


史実では、不時着水を含めて戦闘機四機と艦攻五機を失うという被害と引き換えに魚雷二本を命中させている。

だが、この史実をそのまま使用できるかといえばそうではない。


そう。

史実にない要素を考慮しなければならないからだ。


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