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ミッドウェー海戦の兵装転換について  作者: 田丸 彬禰


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ミッドウェー海戦の兵装転換 11

三空母被弾。

着艦できるのは飛竜のみ。

戻ってきたのは戦闘機三十二機、艦爆二十機、艦攻二十四機の計七十二機。


ちなみに飛竜は計六十機が搭載可能となっているのでこの時点で定数オーバーとなっている。


史実では飛竜は防空用に六機の戦闘機を飛ばしていたほか、他艦の戦闘機二十機と艦攻二機を受け入れていた。


ただし、戦闘機のうち当初の予定で上空警戒をおこなうのは、飛竜の三機と他空母の故障機を除く八機。

残りは第二次攻撃隊として出撃するものの防空に転用したものと、第一次攻撃隊に属し帰投したあとに防空戦に参加したものであるが、ここでは戦闘機は当初の防空にあたっていた十一機のみが飛竜に着艦した戦闘機とする。


そして、そのうちの戦闘機二機と艦攻一機は第二次攻撃隊に加わっていたので、九機の戦闘機が防空にあたり、艦攻一機、それから艦偵一機もすでに着艦している。

これが現状となる。


さらに飛竜から発艦した戦闘機六機と艦攻十機も受け入れなければならない。


このような場合、架空戦記の多くで絶妙なバランスで着艦するように司令官が指示を出すわけだが、実際にそのようなことになるとは思えない。


第二航空戦隊の指揮官山口少将が指示する順番は、飛竜艦載機、同じ第二航空戦隊所属の蒼龍艦載機、続いて第一航空戦隊所属機の順になると思われる。



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