ミッドウェー海戦の兵装転換 1
太平洋戦争の分岐点、それこそ分水嶺となったこの海戦について過去多くの考察がなされてきた。
だから、あらためて述べることなどないように思えるのだが、とりあえず、今回は有名な兵装転換がおこなわれなかった場合にどうなったのかを確認したいと思う。
まず、実際の状況について確認しておこう。
なお、今回は手早く情報を仕入れるためにウィキから拾ったものを使用する。
また時間は現地時間で統一する。
六月五日。
午前四時三十分。
空母四隻からミッドウェー島を空爆する第一次攻撃隊が発艦する。
同じく、空母上空の直掩機を各空母三機、計十二機発艦。
一方、甲板下の格納庫にはすでに艦艇攻撃ができるよう兵装を整えた第二次攻撃隊が並べられていた。
五時十五分。
日本軍機動部隊アメリカ軍偵察機に発見される。
六時十三分。
ミッドウェー島上空で迎撃に上がっていたアメリカ軍戦闘機と交戦。
七時。
アメリカ軍、自軍空母部隊に攻撃命令。
七時十分。
第一次攻撃隊ミッドウェー島空襲を終了し、帰途につく。
この時点で、指揮官より、「効果不十分。第二次攻撃隊の要あり」と母艦に伝えられている。
七時十五分。
日本軍機動部隊に対するミッドウェー島から飛び立ったアメリカ軍機の攻撃が始まる。
旗艦赤城に乗艦する指揮官南雲中将より、各空母へ艦艇攻撃から陸上攻撃をおこなうための兵装転換の指示が入る。
七時二十八分。
重巡利根より発艦した偵察機がアメリカ艦隊を発見したことを連絡。
ただしこの時点で艦種は不明。
アメリカ軍機動部隊、艦載機発艦命令。
七時四十七分。
旗艦赤城より利根機に対し艦種確認するよう命令電文を送る。
午前八時から八時三十分。
第一次攻撃隊が帰還。
ただし、断続的なアメリカ軍の空襲のため、上空で待機。
八時二十分。
利根機より「巡洋艦五隻、駆逐艦五隻」の連絡。
八時三十分。
利根機より「空母一隻発見」の連絡。
飛竜乗艦の山口少将より「陸用爆弾のまま発艦すべし」という意見具申あり。
八時三十五分。
アメリカ軍、エンタープライズ、ホーネットに続いてヨークタウンからも攻撃隊発艦。
九時二十分。
日本軍機動部隊に対するアメリカ空母機からの攻撃が始まる。
九時三十分から五十分。
第一次攻撃隊の収容完了。
再度の兵装転換開始。
十時二十二分から二十六分。
三空母被弾。