表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/88

71.0 『サキュバスVS人間』


「あれぇ? あーしまた間違えたんですかねぇ?」


 ポリポリと頭を掻きながら、首を傾げるケリス。


「おいテメー何者だ? ビッグはテメーが」


「あのぉー、ココって第二演習場で合ってますかぁ?」


 ルーニーの問いかけなどお構いなしに、ケリスがそう尋ねた。

 周囲で様子を伺っていた兵士が、見かねて声を上げ、ケリスに詰め寄っていく。


「隊長が聞いてんだろッ!! テメーここに何の用がブペッ……!」


 次の瞬間には、兵士の喉には大きな空洞が空いており、口からドロリと赤黒い塊を吐き出す。

 そして膝が折れるように倒れ込むと、ビクビクと不規則な痙攣を起こした。


 ルーニーはそれを訝しげに睨みながら、剣をゆっくりケリスに向ける。


「テメー何しに」


「あのぉー、おにーさんが隊長さんですかぁー? ココって第二ぃ」


「それがなんだってんだテメーッ! 何しに来やがったッ!!」


 ルーニーが初めて声を荒げた。

 ケリスはこれを肯定と捉えたのだろう、ビッグの身体を空中に放り投げて、笑顔を見せた。


「アッハー♪ やっぱりぃ! 探すの大変だったんですよぉ? メイドちゃん達に『ここは第三だー』とか、『ここは第四だー』とか叱られちゃってぇ」



——メイドちゃん達……他のサキュバスも来てるって事か……。



「オレの質問に答えろッ!! テメー何しに来たんだコラァ!!」


「あーしですかぁ? あーしは魔王様のご命令でぇ、ルドミラの兵士さん達をみーんな殺しに来たんですよぉ」


 人差し指で頬をぷにっと潰しながら首を傾げるケリス。

 その姿に苛立ち、歯を軋らせながらルーニーは言う。


「オレは最上位魔術師だ……! 生きて帰れると思ってんのか……? あぁ!?」


 ルーニーはそれと同時に剣を地面に突き立てた。

 すぐに炎の十字架がケリスの周りに立ち上り、それは分裂して牢獄となった。



——それやべーぞケリスッ!!



「フレイムプリズン」


「へ?」


 俺の心の叫びも虚しく、ルーニーの言葉と共に牢獄が収縮し、ケリスを包み込んだ。

 それはさっきとは比べものにならない程の、大きな爆発を起こし、黒い煙が立ち上る。


「ハハハッ、ザコがッ!! ちょーし乗ってんじゃ……………なっ……ッ!?」


 黒煙が晴れると、両翼で全身を包んだケリスが立っていた。

 ケリスはその翼を広げると、苦笑いを見せながら呟く。


「あれぇ……? あーしぃ、最上位は殺すなって言われててぇ……えっと、これホントに最上位なんですかねぇ……」

 

「……後悔すんじゃねぇぞテメー……!」


 ルーニーは苛立ちを露わにそう言うと、上空に手のひらを向け、火の玉を打ち出す。

 それは高く高く上がり、花火のように弾けた。


 それをボケーっと見ながらケリスが問いかける。


「えっとぉ、これってなんですかぁ?」


「ハハハッ、いいオンナ見つけた時の合図だ! テメーは殺さねー……! クスリ漬けにして犯してやる……!」


 ケリスの耳がピクリと動いた。

 そして顔に影を落として、呟くように問いかける。


「クスリ……?」


「ああそうだ、俺に媚びながらアンアン喘ぐんだよテメーは……! あのオンナみてーになぁッ!」


 ルーニーはそう言って、ピクトに寄り添うリサを指差した。


「ぁあ"ッ……!! ごめんなさい……アナタ……ごめんなさい……!!」


 リサは声をあげて涙を流し、ピクトに謝罪を繰り返す。

 ピクトは必死にリサに寄り添いながら「大丈夫」と優しく語りかけていた。


 ケリスはそんな姿に目もくれず、


「そーゆーのいらないんでぇ、そのおクスリって今持ってるんですかぁ?」


「あるぜ? 興味あんのか? なら後でキモチよーくしてやるから」


「アッハー♪ それちょー助かりますぅ! ならちょっと待っててくださいねぇー」


 ケリスは満面の笑顔をルーニーに送ると、取り囲む兵士に目を向けた。

 兵士たちは剣や杖など、各々の武器を持って身構える。


 ケリスはその場で腰を落とし、片手を地面に付けて眼を閉じた。

 そして何やらボソボソと呟き始める。


(脳は傷つけない脳は傷つけない脳は傷つけない……)


「おいテメー何する気……」


「こぉんくらいですかねぇ……よっと」


 そう言ってケリスが軽い掛け声を発すると、その手のひらから、黒い水たまりがすごい勢いで広がる。


「な、なんだよこれッ……!」


「うわッ……やめ、、なに……ヒィッ……!」


 ルーニーと民間人を避けるように、広場全体を満たした水たまり。

 それは兵士達を、足元からズブズブと飲み込む。


「うわぁッ……まって……! 許して……ごめんなさいッ……!」


 兵士達から悲鳴と命乞いの大合唱が聞こえた直後、それら全てが断末魔に変わる事となる。

 全員の下半身まで飲み込むと、その水たまりが一気に干上がったのだ。


「ぐべッ!」


 声にもならぬ声を残した兵士達は、水たまりに飲まれた下半身は消え失せて、残ったのはその上半身だけ。


 見渡すと広場全体に、それらの上半身が何百と転がり、赤黒い血液が流れ出していた。


「やーったやったぁ! あーしこれ上手く出来たんじゃないですかぁ? どーですかぁ?」


 キラッキラの笑顔を民間人に向けて、嬉しそうな声をあげるケリス。


「救世主様だ……」

「私たちを救いに来てくれた……」


「「「うぉおおお——ッッッ!! 救世主様だッッッ!!」」」


 民間人たちはケリスに羨望の眼差しを向け、興奮して大声を上げた。


「へ? それあーしの事ですかぁ? えっと別に救いに来たわけじゃないんですけどぉー」


「ま、待ってくれ……! 命だけは……全部謝るから命だけは……!」


 ルーニーが腰を抜かしたように尻餅をつき、ケリスから逃げるように後退りしていく。


「だからぁ、おにーさんは殺さないんですよぉー。それよりおクスリどこですかぁ?」


 ケリスは何食わぬ顔で、ルーニーに向かってトコトコと歩いて行く。

 ルーニーは、必死に火の玉を空へと打ち上げ続けた。


「くそッ……クソクソクソッ!! なんで誰も来ねぇんだよぉッ!!」


「お仲間さんならぁ、もういないんじゃないですかねぇ」


「来るな……来るなぁッッッ!!!」


「キャアッ!」


 ルーニーは横にいた民間人の女を掴むと、そのまま引っ張りあげて剣を突きつけた。


「それ以上近づくなッッッ!!! この女を殺すぞッッッ!! 退がれテメー!!!」


「好きにしていいですよぉ? あーしはおクスリの事を聞ければ満足なんでぇ」


 ケリスは速度を緩めず、ニコニコと嬉しそうに近づいていく。


「オ、オレは本気だぞ!? いいのか!? あぁ!?」


「どーぞどーぞぉ♪ そんでおクスリはぁ?」


 ケリスは二人の前まで来るとニッコリ笑って、ルーニーの胸ぐらを掴んだ。


「やめ……ごめんなさい……やだ……死にたくない……」


「あーもぉ、うるっさいですねぇ」


 ケリスはそのままグイッと引っ張り、人質の女を気遣う事もなく、ルーニーの顔面を地面に叩きつけた。


「ぐぁッ……!」


 ルーニーの鼻は潰れ、前歯の折れる音が響く。

 人質の女は前頭部を地面に強打し、意識を失っている。


 ケリスはそのままルーニーの後ろ髪掴み、ズリズリと引き摺りながら、元来た道へ歩き出す。


「救世主様……! どちらに行かれるのですか……」


「だからぁ、あーしそーゆーんじゃなくってぇ、魔王様の命令で来ただけなんですよぉー」


 ケリスがめんどくさそうにそう答えると、民間人たちがどよめく。


「魔王様……! 魔王様が救世主様だったのか……!」

「そうだ……! 魔王様……! 魔王様が助けに来てくれた……!」

「魔王様……魔王様魔王様魔王様ッッッ!!!」


 怖いほどにナーコの要望が叶っていく。


 ケリスが困った顔でそれを眺めていると、手元のルーニーが声を出した。


「ピ……ピクト……俺が悪かっ……だから……助け……」


 そう言って、ピクト達に手を伸ばして助けを求めた。

 身勝手すぎる言動に、見ているだけでも腑が煮え繰り返りそうになる。


 ピクトが口を開く。


「救世主様……その男は……殺さないのですか……?」


「殺さないってゆーかぁ、あーしが決める事じゃないってゆーかぁ?」


「もし殺すのであれば……ぼ、僕にやらせてくれませんか……?」


 両手を縛られたままのピクトは膝立ちになり、ケリスを真っ直ぐに見てそう嘆願した。


「だーかーらぁ、あーしにそんな権限……」


「ボクが赦そォ」


 ケリスの返事を阻んで、厭らしい声がそれを許可した。

 驚愕した表情に変わるケリス。

 バッと声の主を振り向くと、ベリトが両翼を広げながら、ポケットに手を入れて歩いてきていた。


 ケリスはもう一度ルーニーを地面に叩きつけてからその手を離した。

 即座に両手両膝をつき、さっきまでの余裕が嘘だったかのように、声を震わせた。


「バ、ババババルベリト様……!? ななななんで、あーし……あーしあーしあーしなんかの担当箇所へ……わざわざわざ足を運ばれててて……!!」


「敬称なんかァよしてくれケリィ、ボクたちァ『ベリィ&ケリィ』だろォ? 友達になッたじャないかァ……遠慮なくベリィって呼んで欲しいなァ」


 この広場で兵士達を皆殺しにし、救世主とまで呼んだケリスの土下座姿には、一様に唖然とする民間人たち。


 ケリスは震える声に鞭を打ち、必死にベリトの要望に応えるよう努力する。


「ベっべべ……べり……ベリィ……」


「それよりケリィ、お手柄だァ!」


 ベリトが両手両翼を大きく広げ、ケリスを称賛した。


「へ……?」


 信じられない事のように顔をあげ、すぐにまた額を地面に擦り付けた。


「な、なななな!? ああああーしなんかにはもったいないお言葉ってゆーかぁ……あ、ありがとうございますぅ……!! べべべ……ベリィ……」


 ケリスが脂汗を垂らしながら礼を言っている。

 するとそこに、歩幅の狭い小さな足音と、幼女の可愛らしい声が響いた。


「ばるべりぃ! はやいよぉ、なんでエルのことおいてくのぉ!」


 ベリトの後ろから、黒いワンピースの小さな幼女が、真っピンクの髪を揺らして駆け寄ってきた。


「ブエルお前なァ、猫撫で始めて動かなくなったのァ誰だよォ?」


「だってねこちゃんかわいかったでしょー?」


 すぐに顔を上げ、そんな幼女を目を見開いて見つめるケリス。

 その顎からポタリと汗が地面に垂れる、そしてまたも額を地面につける。


 ケリスの土下座はそろそろ見飽きてくる程だ。


「ブブブブエル様……!? ああああーしあーし、あーしは、オオオオノスケリスという悪魔でして……!」


「おのすけ? これぜんぶおのすけやったのぉ?」


 ブエルは土下座ケリスの前に立つと、広場中に転がる数百の上半身を見回した。


「ははははいぃ……! ああああーしなんかで上手く出来たか、じじじ自信ないってゆーかぁ……」


「どォだァ? ブエル」


 ベリトがそう問いかけると、ブエルはニッコニコになって答える。


「すごーい! のーみそぜんいんぶじー! さいゆーしゅーしょー!」


「へ……?」


「最優秀賞だってよォケリィ、顔上げたらどォだァ?」


 ケリスがおそるおそる顔をあげると、ブエルが頭に手を置いた。


「おのすけがんばったねー、いーこいーこしたげるー!」


 笑顔でそう言うブエル、それと目を合わせたケリスは、ボロボロと涙を溢し始めるのだった。


「そ、そんな……恐れ多いってゆーかぁ……ありがとうございますブエル様ぁ……ありがとうございますぅ……!」


「あとはエルにまかせてねー!」


 ブエルはそう言うと、血の海をパシャパシャと走っていき、広場の中央に立った。

 そしてケリスに向けて大きな声をだした。


「おのすけー、すきなどーぶつおしえてー!」


「動物ですか……? ウ、ウサギですぅ!! あーしぃ、ウサギさん好きってゆーかぁ!!」


 少し首を傾げたケリスだったが、すぐに立ち上がってブエルにそう答えた。


「うさちゃんかわいいよねぇ、エルもすきぃ!」


 ブエルはそう言ってニッコリ笑うと、血の海を両手で掬い上げる。

 それはフワフワとゆっくり浮き上がり、無数の水滴に分裂していく。

 その水滴の一粒がこちらにゆっくりと向かってきた。

 それは足元に転がる、ビッグの頭頂部で動きを止め、ゆっくりと落ちる。

 頬に降り、そこから皮膚を伝って、鼻筋、目頭、そして眼球に染み込まれていったのだ。


「んん……?」


 ケリスは首を傾げながら、その様子を見ている。

 するとビッグの頭皮に亀裂が入った。

 頭蓋骨が膨らみ、それに耐えられなくなった頭皮が、ベリベリと剥がれる音が響く。

 爆発でもするのかと思われたが、そうはならなかった。


 ポンッと可愛い音をたて、まるでアニメのように、コミカルな煙が頭頂部を包みこむ。


 その煙が晴れると、そこにあった物は、


「ウサギさんのぬいぐるみぃ……ですかぁ?」


 頭頂部は跡形もなく消え、ウサギのぬいぐるみがちょこんと座っていたのだ。

 それはブエルと同じ髪の色、濃いピンク色のウサギだった。

 頭には真っ赤なシルクハットを被り、プリムからは長い耳が垂れている。

 真っ黒な大きい瞳、口は小さなバッテンで閉じられていた。


 だがそれは、愛くるしい姿に似合わない、ゴツゴツとした太い棍棒を握っている。


 周囲の兵士からもポンポンと、コミカルな音と共に、無数の同じぬいぐるみが現れていく。


 ブエルはパシャパシャと、血溜まりを駆け寄ってくる。


「どぉー? かわいいぃ?」


「は、はいっ! とっても可愛いですぅ!」


 ケリスはぬいぐるみの頬に指をやり、くすぐるように撫でていた。

 するとぬいぐるみは、ピョンっと起き上がり、縛られる民間人の中にトコトコ歩いていく。


 そして一人の男性の前に立った。

 男性はその愛くるしい姿に表情が緩み、緊迫した空気が和らいだと思ったその時、


「ぐぺッ……!!」


 棍棒で男性の頭部を殴打した。

 頭蓋骨にグシャリとめり込むと、血飛沫が飛び散り眼球が垂れ下がる。


「キャアアアアアッ!!!」

「うわああああッ!!」

「な、なぜこんな事をッッッ!!」


「あーしは知らないですよぉー! えっとぉ、これってぇ?」


「隠れてる兵士を探してくれンだよォ。民間人に紛れられたらァ、ボクたちじャ見分けつかなィからさァ。一人一人問いただすのも面倒だろォ?」


 ベリトが自慢げに手を広げながらそう説明した。

 周囲にある複数の民間人グループでも、同様に殴打と悲鳴がこだまする。

 

「だから脳は傷つけるなーってご命令だったんですねぇ」


「そォいう事だァ」


 ケリスはそれを民間人に向けて、「こういう事らしいですぅ」と伝えた。

 民間人達にホッとする様子はあったが、そのギャップのある恐ろしさに震える者も多かった。


「よーし、いっけーうさちゃーん!」


 ブエルがそう言うと、数百に及ぶウサギのぬいぐるみ達は、トコトコと大通りに向かって歩き始めた。

 向かう先をよく見ると、猫やクマのぬいぐるみ達も、棍棒片手にウロウロと徘徊している。


 兵士同士なら顔を覚えている、だから兵士の脳みそを媒体にしたと。



——ブエルちゃん……やる事やばすぎんだろ……! 



 俺は改めて、ブエルだけは怒らせまいと心に誓うのだった。


「さてェ、ケリィのもう一つの手柄がキミだァ」


 ベリトはそう言って、蹲って震えるルーニーの前にしゃがんだ。


「こ、殺さないで……」


「それよりもォ、まずァおクスリ出してくれるかなァ?」


「こ、これ……これで……!」


 ルーニーは懐を必死に弄り、無数の錠剤が詰め込まれた大瓶を取り出した。


「ふゥん」


 その震える手から大瓶を受け取ると、蓋を開けて匂いを嗅ぐ。

 少しため息をついたベリトは、それをブエルに手渡した。


「おくすりこれだけぇ? おうちにまだあるぅ?」


「そ、それだけで……! 本当に……!」


「嘘ァついてねェなァ」


 すると、ブエルは一粒口に入れた。

 カリッと口の中でそれを砕き、もぐもぐと咀嚼してから喉を動かした。


「どォだァ?」


「んん〜もってかえってもい?」


「珍しィねェ、この男ァ要るかァ?」


「いらなぁい、ころしていーよぉ」


 ルーニーが悲痛な顔をあげた。


「やめてくれ……オレは女帝からの指示で仕方なく……!」


「女帝ィ? それがココのトップでイイのかァ?」


「そ、そうだ……! 第三皇女……! それ流行らせたのだってソイツの意向だ!! オレは仕方なく……!」


 その命乞いを無視するように、ベリトはブエルとケリスに顔を向けた。


「あとァボクの仕事だァ、ケリィはブエル連れてってやってくれるかァ?」


「ももももちろんですぅ!! で、でもでもでも、どこに行けばぁ……?」


 不安げに尋ねるケリスを見て少し悩んだベリトは、パチンと指を鳴らしてこう提案する。


「そォだなァ……じャあ女帝ッてヤツ探してくれるかなァ? 目的あッた方が動きやすィだろォ?」


「は、はいぃ……! ありがとうございますぅ……!!」


 するとブエルは、ケリスの肩にピョンと飛び乗ってニコニコ笑った。


「おのすけよーしくね! じゃああっちからいこー!」


「は、はいぃ!!」


 そう言ってケリスは、ブエルの指差す方向に走って行った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ