神様
僕は、意識を取り戻した。
「えっ!死んでないの!?」
「死んでおるよ。」
「えっ!誰?」
真っ白な世界の中に1人の老人が居た。
「わしは、神様じゃ。」
「神様?」
「そうじゃ。」
「へぇ~。神様って、本当に居るんだ!」
死んだ事は、覚えているから本当に神様なんだろうと思った。
「で!?俺は、どうなるの?
記憶を無くして生まれ変わるの?」
「まぁ。普通は、そうじゃが、、、
お主は、異世界への適正があるから異世界に転生してもらいたいのじゃよ。」
「えっ、、、!」
「どうじゃ?記憶を持ったまま異世界に生き返るのは、嬉しいか?」
「いや、!嬉しく無い。
出来れば、記憶を無くして人間以外の物に転生させてくれ!
いや!ヤッパリ!!生き返らせて、もらいたく無い!!!このまま消してくれ!」
「なに!?それは、ダメじゃ!」
「何で?」
「やっと異世界に転生させられる者を見つけたのじゃ!それを逃す訳には、いかぬ!」
「いや!俺の気持ちも考えてくれよ!!!」
「ダメじゃ!お主は、異世界に転生してもらう!
魔王から世界を救ってもらわねば困るんじゃよ!」
「知らん。ふざけんな!」
「そう怒るな。その代わりと言ったら何じゃが、、、
お主には、好きな能力を一つつけてやる」
「いらない!このまま消してくれ!!!」
「頼むよー。1つとは、嘘じゃ!嘘じゃ!
全属性魔法と魔力無限、鑑定スキルをつけよう。」
「いらない。消してくれ!」
「なら!これなら、どうじゃ!!!
聖剣と伝説の防具、伝説の盾、空飛ぶ靴、魔王を倒す為に必要な武器を全てじゃ!
ついでに錬金術も付けてやろう。
これで、どうじゃ!!!」
「いや!魔王と戦いたく無いから。
もう、働きたくないんだ!」
「だめじゃ、だめじゃ、だめじゃー!!!」
「いや!強制かよ!!!
俺は、今で ず~と仕事を強制させられて来た社畜なんだ。
それで死んだし、やっ、、、と!
休めるんだ!そろそろ休ませてくれよ。」
「それは、分かってるのじゃが、、、
こちらにも事情と言うものがあってだな、、、!」
「お互い大変だな、、、。」
少し2人は、沈黙を続けた。
そして、
「なら、これならどうじゃ?」
「なに?」
「育てれば魔王を倒すことの出来る魔獣の卵じゃ!
お主は、戦わなくてもすむじゃろ!」
「うん、生き物を育てるのって、結構大変なの知ってる?神様。」
「う~、、、むぅ。」
「あ!
神様!1つ聞いていいか?」
「なんじゃ?何でも聞くがいい。
お主が、異世界に行ってくれるなら何でもするぞ!」
「あ、、。あぁ。
まぁ、いい!異世界では、過去に魔王を倒した者は居るのか?」
「古き者の中には、沢山いるが、、、
それが、どうしたのじゃ?」
「そいつらが、生きていたら今の魔王を倒せるのか?」
「可能じゃろうな!」
「そうか、分かった。」
「何が分かったのじゃ?」
「いや、特に意味はない。
他にも聞きたい事が、あるんだけど、、、。」
「なんじゃ?何でも聞くがよい!」
「異世界での医療は、どうなってるか教えてくれ!」
「そうじゃのー。
医療は、回復魔法に頼りっきりじゃな!」
「やっぱり。そうか、、、
回復魔法は、どこまで直せるんだ?」
「まず!初級の回復魔法は、傷の手当てじゃな!
上位回復魔法になると千切れた腕や足があれば、くっつける事が出来る!
聖級ともなれば、無くなった部位を生やすことも出来るな!」
「へぇ~。じゃー仲間が怪我しても俺が聖級回復魔法を使えれば、大分助かるな!」
「そうじやな!なんならそこら辺は、付けておくぞ!」
「もう一つ聞いていいか?」
「なんじゃ?」
「回復魔法で、死者蘇生は出来るのか?」
「死んだ者を生き返らせる事は、回復魔法では出来ん!
しかし、死者蘇生のスキル持ちならそれも可能じゃのう。」
「へぇ~。なら、その死者蘇生のスキルを俺にくれ!
そしたら異世界に行ってやる!」
「おおー!そうか!そうか!そんな事で
あれば、お安いご用意じゃ!」
「あと、もし仲間が俺の知らない所で死んで!何年も経ってしまった時は、どうなる?」
「そうじゃのう、、、。なら、時の魔法も授けよう!
これなら時間が経ってしまった者も生き返らせる事が、出来る!」
「ああ!それは助かる。
それなら転生されても文句言わないよ!」
「良かったわぃ。では、お前の気持ちが変わらん!うちに転生させてもらう事にするぞ!」
「分かった。」
「おまけじゃ!初めに言った魔法とスキルと装備もつけてやろう。
頑張って、魔王を倒すのじゃぞ!」
その言葉を聞くと太郎は、意識が薄れていった。
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