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プロローグ 転生
「弱いなぁ俺は……………」ふと呟いた。
友達がいる訳でもないし、学校に未練がある訳でも無い。
そんな俺にとってこの死にかけの状態は、無駄な時間だった。本来ならば、友達や家族などと触れ合う最後の時として残された最後の時間なのかもしれないが、俺には、該当するのは、いない。
通り魔に刺されたというのに、誰も助けに来ないし。誰も救急車を予防としない。
俺は、見捨てられたのだ、この世界から。
そう言っている間にも衰弱し、俺は、17歳という年齢で死んだのだ。
……………………………次は、陽キャだったらいいな、と言って。