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前世で眼が見えなかった俺が異世界転生したら・・・  作者: y@siron
第四章 王都エルシュタット
51/122

ドラゴン戦後・・・意識の中で



ユートがケープ村に辿り着くと村の前で魔物の群れと戦っているアレックを見つけた


「ちょっと飛ばすからちゃんとしがみついてろよ」


「キュッ!」


ユートはユエルの頭をポンポンと叩き魔物に急接近する




ギュン



「サンダーストレングス」



ユートは雷魔法を唱え、魔物達を動けないようにする


「ユート君!無事だったんだね!」


「アレック、結構やられたがどうにか無事に戻ったぞ」


二人は話しながら動けなくなった魔物達を蹂躙する







「ふぅとりあえず終わりだね

それにしてもユート君は魔法が色々使えていいね!」


「そうか?さっきの魔法は結構魔力を使うから燃費が悪いぞ」


「そうなの?でも使えるのが多いと戦い方が増えるからいいじゃないか!」


「まぁそうだな」


「それよりも・・・肩に乗ってる竜はなに?」


「キュッ!」


「あ〜こいつはユエルって名前のドラゴンだ。依頼のドラゴンの娘らしいぞ

まあ詳しい話はマーキスさんが戻ってから話そう」


「マーキスさんなら反対側で暴れてたからすぐに戻って来ると思うよ」


二人は片付けた魔物を広場に集めてマーキスの帰りを待った






「いや〜久々に暴れたな!まだ物足りないがな!おっ?ユート戻ってたか!」


マーキスは大きな魔物を引きづりながら笑顔で広場に戻ってきた


「大きいエキサイトベアですね!」


「おう!ここら辺のボス格みたいだな

そこそこ強かったが、こいつを倒したら他は散り散りに逃げちまったぞ!」


顔に大きな傷跡があるエキサイトベアだが

胸には大きな穴が空いていた


「今日は収穫が多い!村の人達と大宴会をやろう!」


マーキスがそう言うと村人達は大喜びし魔物を解体していく


「そういやユート、ドラゴンはどうだった?というかその手にいるドラゴンはなんだ?」


「その事について話があります」


ユート達は宿屋に戻り話し合いを始める









「という事で親のドラゴンは帰りました」


ユートはポーションを飲みながらドラゴンとの会話を全てマーキスとアレックに話した


「なるほど。しかしドラゴンを捕まえるやつなんてよっぽど命知らずだな」


「ワイバーンならともかく、ドラゴンとなると下手すれば国が一つ滅びますからね」


ユートは二人の話に頷く


「とはいえユートが小さいドラゴンを従えるとはな……」


「キュ…キュウ……」


マーキスがベットに寝ているユエルを見て話す


「しかしそのドラゴンが加護を与える力があるとなると神に近い存在だな」


「確か本人は・・・竜を統べる者 皇炎竜グラウディンとか言ってましたね」



「「はあ!?」」


マーキスとアレックは呆れた顔をしてユートを見る


「お前グラウディンを知らないのか!?」


「そうだよユート君!」


「・・・」


「お前な…どんだけ田舎にいたんだよ……

あのな、皇炎竜グラウディンっていえば300年以上は生きてる竜の王だぞ

巣から滅多に出てこないから見れるだけでも貴重な存在だ!強さも半端じゃない筈だがそれを撃退するとはな……」


「僕も見てみたかったな〜」


「なるほど。俺も危なかったですよ?

ちょっと戦い方を考え過ぎて頭が痛くなりましたから」


ユートは考え過ぎたのか今でも頭痛がしている


「普通ならそれぐらいじゃ済まないが……

まあ気にしても仕方がないか。一応依頼は達成だからな

後は王都に戻ってから話そう。とりあえず今夜は楽しむぞ!」


マーキスとアレックは立ち上がり部屋を出ていった



「俺は疲れたから寝るか…流石にドラゴン相手では考え過ぎた……」



ばふっ



ユートはフラフラとベットに向かいそのまま倒れた

















悠斗・・・悠斗!


「ここは……どこだ?」


ユートは真っ暗な空間にいた



すると前から二人の人間が歩いてくる




悠斗やっと起きたか



「とっ父さん!」



悠斗おはよう



「母・・・さん?」



クスクス 悠斗はお母さんの顔を忘れたの?



「ごめん。写真では何回も見たけど実際に会うのも声を聞くのも初めてだから……」



私も大きくなった?悠斗と話せて嬉しいわよ



悠斗の母は笑顔で話す


すると父親が話し始める



悠斗あまり時間がない。手短に話そう

お前の身体には俺と母さんの力が宿っている

少しは気づいていたんだろ?



「そうだね・・・なんとなくは」



俺と母さんは死んだ後、悠斗の守護者として今までお前を見守っていた

お前が地球で死んだ後、私達もあの神様に会う事ができた。お前が起きる前にな

そして私達は神様に願った

お前の助けになるよう、俺は脳に、母さんは心臓に宿る事を



「なんで…なんで転生を選ばなかったんだ!!」



私達は地球でもう充分に生きた

心残りはお前だけだ!お前が幸せな人生を送れたら私達はそれでいい



「そんな……そんなのって……」



ユートは哀しみ嘆き地面を叩く



泣くな悠斗!私達はお前をそんな弱く育てた覚えはない!

立て!立ってお前の道を歩め!




「わかってる・・・わかってるよ!」



ユートは涙を拭い立ち上がる



それでこそ私達の息子だ!



二人の身体が少しずつ薄くなっていく



・・・そろそろ時間だな。最後に悠斗、お前に忠告だ

お前は脳と心臓を酷使し過ぎている。今は私達が抑えているがそれでも限界はある

あまり限界まで攻め過ぎるなよ

今回は耐えられたがいつ限界を超えてもおかしくはない状態だ



「父さん!母さん!俺はどうすればいい」



私達にもわからないわ。でもね、あの神様なら何か知ってるかもしれないわね



時間だ、また会おう また会えるといいわね 悠斗



二人はその言葉を最後に姿を消した





「父さん…母さん……!」



ユートは意識を失った







ガバッ!



「はぁはぁ・・・夢…なのか?」



ユートは目を覚ますと頭の痛みが消えているのに気づいた


「限界を超えるな…か」


「キュウ〜?」


ユエルが心配そうにユートを見つめる


「大丈夫だ。さぁ朝ご飯でも食べに行くか!」


「キュ!」



ユートは部屋を出て朝食を取りに向かった




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