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前世で眼が見えなかった俺が異世界転生したら・・・  作者: y@siron
第五章 掌握されていく国…そして…
122/122

幕間 衝突する二人





「チッ!」


男は舌打ちをする


「ほら、次はどうかしら?」


女が杖で地面を叩く

すると男の周りを囲むように地面が盛り上がる

魔法の発動が終わると男の頭上のみ穴が空いており男の行動を制限するようにドーム状に壁がそり立っている


「昔より発動の速さ、魔法の質がだいぶ上がったな」


男は壁を触り魔法を冷静に分析し相手を褒める

しかし女は褒められた事に苛立ちを感じ次の一手を放つ


「アナタに褒められても嬉しくないわ!いい加減当たりなさいよ!ライトニングボルト」


杖を振ると男の頭上の穴を塞ぐ程の大きさがある雷が男目掛けて落ちてくる


「ふんっ!」


男はブーストを使い壁を殴る


「…いつ見ても馬鹿力ね…アナタは」


「前よりも硬そうなのを感じた。少し本気で殴らせてもらった」


呆れた様子の女と女の成長を楽しんでいる様子の男


「さぁ次はどうする?」


「ほんっとにアナタは変わらないわね。昔と同じ、そうやってすぐに煽るような言動…

いいわ…まだまだ始まったばかりよ。私の力を思い知りなさい!」


心機一転、気持ちを落ち着かせた女は杖を構える

男はニヤッとするが兜がある為、その表情は女には見えない



ピピピピピピー!!、チェンジ



「「あっ…」」


音が闘技場に鳴り響くと高まっていた気持ちが一瞬にして落ちた




☆★☆★


てってれてーてってれてーてててててー!!


Hey yo〜♪come on!

僕の名前はアヴェルくん、この世界の創造神、この世界を創造し、別の世界の食べ物を想像する〜♪ yo!yo!yo!yo!

でゅびでゅびでゅ〜♪


…ってな感じ〜♪で

教えて!アヴェルくんのお時間だよ〜

今回は二人がやっている試合方法を教えるよ!

二人がやってるのは【OaD・チェンジバトル】だね

まぁ試合のやり方は色々あるんだけど

今回はお互いの実力を測るやり方なんだ〜


OaDはオフェンス・アンド・ディフェンスの略だね!

名前の通り、オフェンスとディフェンスをチェンジしてバトルするってやり方で


・最初に時間を設定してオフェンスとディフェンスを決める


・お互いの腕に感知魔道具を付ける

この感知魔道具には二本のバーがついてるんだけど、上がダメージバーで下が魔力バーだね〜


勝敗のつけ方は


・どちらかが負けを認める


・ディフェンス側が一定のダメージを受けたら負け


・オフェンス側は魔力が尽きかけたら負け


オフェンス側はひたすら攻撃するだけ

ディフェンス側はひたすら耐えるだけ

単純な事だけど結構奥が深いんだよね〜

先手必勝なら始めから全力で攻めればおk!

持久戦ならずっと避けたり耐えたりすればおk!

ルール違反は


・ディフェンス側が反撃する


・体力、魔力回復薬の使用


くらいかな〜?


てなわけで今回はOaDチェンジバトルについてでした〜


では次の教えて!アヴェルくんまで

しーゆーねくすとたいむ〜まったねぇ〜ん♪


☆★☆★


荒れ果てた闘技場に跪く女

男は呼吸を少し荒くしながら立っている


ピィーーー!!ゲー厶セット!!


「…私の負けね」


「俺も結構危なかったがな」


男は腕に付けている魔道具を女に見せる

下のバーはまだまだ余裕があるようだが

上のバーは三分の一程まで減っていた


「見た目以上に当たってた訳ね。もう少し早く攻めてればよかったかしら?」


「お前は昔から慎重過ぎるからな」


「むぅ…」


顔を膨らまし男を杖でポカポカと叩く

先程まで殺す勢いで真剣勝負をして二人だったが、今は和やかな雰囲気を醸し出している


女が立ち上がり男に手を差し出す


「おかえりなさい。ウェイン

魔王国はアナタを歓迎するわ!」


「あぁただいま。アスメリア、歓迎感謝する」


二人が強く握手をすると

その姿を隠れて見ていた

(二人にはとっくにバレている)

大勢の人々が歓声を上げる



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