考える順序 (忠告含む?)
ショッキングな出来事がありまして。
精神的に一度ボロボロになりまして。
立ち直るのにはそこまでかからなかったんですが、「物を書く」というのにはまだリハビリが……、という状態が続いてました。すみません。
妹のため、あとブックマーク登録してくださっている一人のために、私はまだまだ不定期でも続けていこうと思います。
まだ書くのに慣れるまで戻ってはないので、間は空くとは思いますが……。
お前もよくあるけれど。
この世の中に満ち溢れた、特に人間関係での問題は、大抵が考える順序が逆な事が多い。
一例を挙げてみようか。
よく、「○○ちゃんがこうこうして、こうこうしたんだよ! おかしくない? 普通こうこうしたらその前になになにするよね?」
みたいなのはよく見聞きする。
具体化させると、
「○○ちゃんが授業のポスター発表をする、って時に、事前準備とか下調べとか全然してなかったのに、発表の前日になって『何にもできてない、どうしよう』って私に相談してきたの! 普通準備するし、しなかったらしないで前日になって焦って人に相談なんてしないで開き直るし、まして相談してどうにかなるとか思わないよね?」
みたいなのだ。
これに「そうだそうだその通りだ」と思える人(お前が入ってないことを願う)は、かなりのアホだと俺は思う。
俺なら、「いいや、思うし、『普通準備するし云々』なんてあり得ないだろ?」と返す。当たり前だな。
いいか? 思考の順序を間違えるもんじゃない。
「事前準備してないのに前日になって慌てるのはおかしい」
ではなく、
「前日まで何もしないでも何とかなると思ってる馬鹿だから準備しないし、人に相談もするし、何とかならないと開き直ることもない」
が正しいのよ。
俺達は、基本なんでもかんでも自分基準で物事を考える。
つまり、「私だったらこんなことしない」で物事を考えてるんだよ。
その結果、「私だったら事前準備なしで翌日発表なんて無理だと思ってるしわかってるから、事前準備するし、しなかったらそれで開き直るし、人に相談しても解決しないとわかってるから他人にできもしない相談して迷惑もかけない」となる。で、
「なのにあの人はそれをする。おかしくない?」
になるわけ。
おかしくないのよ。その人にとっては。
その人にとっては、逆にお前が「おかしくない?」になるわけだ。
だからな。これから、「この人なんでこんな事するんだろう」と思ったら、その直後に、
「いや、こんな事をするのが普通だと思うような人だからこんな事になるんだな。私とはそもそも常識が違うんだな」と思わないといけない。それができなきゃ他者への理解は未来永劫叶わない。
逆にだ。そうやって考えられるようになると、「この人はこういう時にはこんな風に考えるんじゃないかな」と、思考の先読みができる。その人の思考の根幹部分を理解してるからだ。
これは本当に強い。良い意味では「アレがアレして」がすんなりわかるようになったりするし、悪い意味では「ここをこうすればアイツなら絶対パニクるぜゲシシ」と罠にはめ放題だ。
いいか。
人には必ず、「思考の根幹」が存在する。人はそれを信念とか、傾向とかいう風に言ったりするかな。
これをなるたけ早く把握できるようになった方が良い。
で、結果というのは、必ず原因が存在する。
「風が吹けば桶屋が儲かる」のも、
『桶屋が儲かったのは桶が売れるからで、
桶が売れたのは人々の桶が使い物にならなくなったからで、
桶がダメになったのはネズミがかじったからで、
ネズミがかじったのはネズミが増えたからで、
ネズミが増えたのは猫が減ったからで、
猫が減ったのは三味線の革に使われたからで、
猫がそのレベルで三味線の革に使われるのは三味線が馬鹿売れしたからで、
三味線が売れたのは失明した人が増えたからで、
失明した人が増えたのは砂が目に入ったからで、
砂が目に入ったのは風が吹いたから』
まで遡れるわけよ。
これを人の思考に当てはめると、
『発表前に焦るのは何の準備もしてないからで、
何の準備もしてないし開き直らないのはそれで何とかなると思ったからで、
何とかなると思ったのは想像力と経験が足りないから。
&
意味がないのに人に相談するのは、
それが意味が無いと思ってないからで、
意味が無いと思ってないのは「コイツならどうにかする方法思い浮かぶんじゃね」と思うか自分の現状を人に話して整理したいからで、
前者ならお前にその能力があると頼られてる、もしくは同族だと思われてるから。
後者なら自分の現状を自分だけでどうにかできるほど状況把握能力がないから』
と、ここまでわかるわけだ。
そうなれば、想像力が必要な仕事はこの子には任せちゃまずいことがわかるし、状況がコロコロ変わる物もコイツに任せたらヤバいわけだ。
この考え方は、人を動かす時に必ず必要な考え方になる。
できて損は絶対にないぞ。
そして逆にだ。
これは、俺やお前にも当てはめられる、と考えられるんだよ。
一番わかりやすいのは履歴書とか、面接とかでの学歴じゃない?
『この人はこの程度の大学しか出てない。
なぜなら試験の点数が足りないからで、
足りないのは勉強をしていないからで、
勉強してないのはその環境が整わなかったか、努力するのができないか、他の事に心血を注いでいたから。さてアンタはどれだ?
おや、中学は私立だね。金はあるから環境じゃない。
資格やスキルが書かれてないね。三つ目でもない。
じゃあ二つ目か。ごめんね、努力できない子を会社に入れようとは思わないかな』
と弾かれる訳だ。
だから偏差値の高い大学に入ろうとするんだよ。
「私は勉強する努力ができる程度の取り柄はあるんだ」と無言のアピールをするために。
だから、な?
勉強をする「必要」は欠片もないのよ。
でも、なら「私はこれができるんだ、これで社会に貢献できるんだ」とアピールできる物がないと、「勉強はしました」のアピールができるヤツには負けちまう。
だから、早いうちにスキルを身に付けとけ。
大学卒業まで、かな?
身に付けたスキルで、「これで私は社会に貢献できるんだぜ」とアピールできたら、お前の勝ちだよ。
少なくとも、「負け犬」と呼ばれるような人生は送らないだろうさ。
おっと、これは忘れんな?
『勉強できる奴が偉いんだ』なんて馬鹿なことは考えるなよ?
逆にそんな考え持ってるやつなんて、視野狭窄にもほどがある。
そんな「勉強できる馬鹿」とはさっさと縁を切っておけ。
間違えんなよ?
ピノキオP様が、『アルティメットセンパイ』という曲をアップしました。
私よりは、「ありふれた」人間に向けた曲な感じはしますが。
でも珍しく万人向けの曲です。
お聴きになってみては如何でしょうか。




