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八話 500位への挑戦

二人でランカーワンを目指そうと決意してから二週間が経った。

730位だったランキングはコツコツと勝ち上がって今は503位だ。


「やっと500位が見えてきた……」


「流石、お兄ちゃん!」


画面からミウが満面の笑みで拍手をしてくれていた。


「僕が凄いんじゃないよ。ミウが頑張ってくれたからだよ」


そんな照れ臭い言葉に反応し、ミウは顔を赤らめ照れていた。

次のランキングの相手は500位、不動のガーディアン使い (いわお)

地属性を極め、ガーディアンは全種類コンプしているという変わり者だ。


「ミウ、次の相手は手強いから覚悟してね」

「大丈夫! 今回も勝って見せる!」


心強い言葉を貰い僕たちはレベル上げのためダンジョンへ潜った。


そして時は流れ、試合当日。


☆1 ミウ  LV.23  種族 妹 戦士 

体力    HP 250

魔法ポイントMP 80

物理攻撃  STR 360

魔法攻撃  INT 28

物理防御  DEX 80

魔法防御  MND 40

素早さ   SPD 123

運     LUK 3042

スキル   なし


普通に考えればLV.23でこのステータスは悲惨。

上方修正が起こらなければ暴動が起きるレベルだ。

しかし、ミウは普通ではない。

僕の指示が直接反映されるハイスペックキャラクターだ。

数日前の事前情報だと巌が使うメインキャラ、ゴッドガーディアンのLV.は250。

今はもう少し成長して255ぐらいだろうか。


「注意しなきゃな……」


僕が独り言を呟くと実況の女性が大声が響く。


「皆さぁん!! お待たせしましたぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「今、注目されているプレーヤーの一人!! 元ランカー(ワン) マスターK!!」


その言葉の後に続き、この試合を見ている観戦者のコメントが流れる。


「がんば!」

「今回も期待」

「ミウちゃんかわいい」

「元マスターせいぜい頑張れー」

「元マスターは草」


応援してくれている人もいれば

元マスターと笑う人も少なくない。


「お兄ちゃん……ごめんね……」


ミウはコメントを見て僕に気を使ってくれている。

自分のせいだと責任を感じているかもしれない。


「大丈夫だよ。今は(たいと)に席を預けているだけさ。

いずれ僕はミウとランカー1の座に戻る! そうだろ?」

「うん!! 頑張ろう!! お兄ちゃん!!」


二人の気持ち再度確認する事ができた。


「そしてぇ~500位を防衛するのは~~~不動のガーディアン使い 巌だぁ~~~~!!!!」

「よろしく、頼む」


オープンチャンネルで武士のような渋い声で淡白な挨拶をしてくれた。

そして、(こけ)の生えた大きな岩と松の木のアイコン。

うん、実に渋く、硬派な方だ。


「よろしくお願いします!」


挨拶の後、大歓声の中、500位ランクへの戦いが幕を開けた。

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