弱気を抱えているのは
八木と工藤は会社を出た。上司は失ったものの大きさは計り知れないだろう。記者として優秀だったはずなのだから。政治家を嫌がる人がいることを知らない政治家もいるだろう。大統領としているのに議員を脅しているのなら暴力団と同じだといえるのにバカな人もいるものだ。
「八木、お前さ。親父を引きずり下ろしたらどうするんだ。目的をなくなってしまうじゃないのか。」
「確かにな。親父というか八木家のくだらないことに権力を使っているのが許さないだけだからな。辞めるかはなってみないとわからないな。弁護士か、喫茶店を開くために勉強をするのも悪くないかな。源太郎さんの絵を飾ってさ。」
歩いていると騒音が町の中で鳴り響いている。この音を騒音と思わなくなる時が必ずあるのだと日の流れに逆らえなくなるのだろう。輝いてるのは人なのか。それとも光が輝いているのを勘違いを起こしているだけなのか。分からないことがアスファルトを何度踏んでもわからないのだ。
「阿部と村沢の事件は裏がないと見えないはずだ。村沢が辞めたのは油絵で描いたのがヒントではないのか。画家は何かに取りつかれたようになって書く人だっているのだから。」
「そうだな。ギャラリーに行ってみるのも事件解決につながるかもしれない。」
絵とは見ているだけでは伝わないものもある。解説を欲しがる人もいるのだから。画家本人が解説するのが一番いいはずだ。どういう感情で書いたのかもわかるのだから。人生とはって振り返ったところで済んでいないのだから良かったと評価はしてはならない気がした。人に評価してもらっていると思ったほうがいいだろう。納得するのは簡単だ。言い訳を作り上げるのも。
「あの会社は政治家を嫌っていたな。そうとうの嫌われ者だな。税金泥棒の詐欺師と思っているのが正しいと思うよ。」
「言い訳は一人前。回答は半人前以下ということかな。官僚もろくに働いていないのだろうね。承知していないを連発するというのは俺は仕事をしていないと宣言したも同然のことをしているんだ。悪いとは思っていない。むしろ当然みたいな顔を画面でぶつけるのが間違いだとわかっていないのだろうな。」
テレビが映すのは政治家のふがいない行動。子供がうじゃうじゃといるような感じ。わがままで通らないと怒鳴りつ散らす。和解とは考えない。自分がすべて正しいと思って迷信を行っているみたいだ。子供のほうが知恵があまりついていなくて純粋でいいのかもしれないと思ってしまうのはどうしてだろうか。




